RAWHIDE

ローハイド 全217話 日米サブタイトル&放映リスト
【米国・CBS】1959/01/09~1965/12/07・全217話(全8シーズン)
【日本・NET】1959/11/28~1965/10/14・全203話(全7シーズン)
第1シーズン(1959/1/09~1959/6/26)全22話
第2シーズン(1959/9/18~1960/6/17)全32話
第3シーズン(1960/9/30~1961/6/16)全30話
第4シーズン(1961/9/29~1962/5/18)全30話
第5シーズン(1962/9/21~1963/5/24)全30話
第6シーズン(1963/9/26~1964/5/14)全30話
第7シーズン(1964/9/25~1965/5/21)全30話
第8シーズン(1965/9/14~1965/12/7)全13話

ローハイド 概要
ローハイド 総合メモ(番組草創期の小ネタ集)
レギュラー・キャスト
ローハイド IN JAPAN 1962(来日時の新聞・雑誌記事)
主題歌:歌詞(英語/日本語)(OP Ver.)
小林修のコラムより「ローハイドとの出合い」
DVD(日本/海外)/ビデオ(VHS)/レーザー・ディスク
フェイバーさんの「オープニング語り」集
フェイバーさんの「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」集
全メインタイトルロゴ&レギュラー出演者OPクレジット画像集
放送時間帯の変遷&再放送歴(関東)1983~2018年
NHK-BS2放送リスト63話分(1997、2005~2007年)
全217話サブタイトル一覧(簡易版)
チャールズ・М・ウォーレン(プロデューサー)インタビュー記事
エリック・フレミング半生記
● 特設ページ「ララミー牧場 放映リスト※2023年DVD&Blu-ray発売

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NHK:リクエストページ
Super!dramaTV:リクエストページ
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ローハイド・概要

 「ローハイド」は南北戦争(1861~1865年)終了後の1860年代末から1870年代にかけてのアメリカ西部が舞台。テキサス州南端のサンアトニオから約1300Km離れたミズーリ州セデリア(東部へ伸びる鉄道のターミナル駅)まで、テキサスの牧場主達から託された三千頭の食用牛の群れを運んで行くカウボーイ達の物語。
 長い旅の道中で直面する数々の困難苦難(野盗・インディアン・牛泥棒などのならず者との遭遇、日照り・雷雨・嵐などの自然の猛威、仲間内の確執、一行の進路を妨害する土地の地主や町の有力者、時たま起こる牛の群れの暴走など)を克服しながら目的地を目指すカウボーイ達の姿を広大な西部の荒野を背景に描いた連続テレビ西部劇で、アメリカでは1959年から1965年までCBSネットワークにて全8シーズン・217話が放映された。日本ではNET(現・テレビ朝日)系列にてシーズン7までの203話が放映された。

 レギュラーの顔ぶれは、仕事に対する厳しいプロ意識と強烈なリーダーシップで個性豊かな部下達を引っ張る冷静沈着な頼れるリーダー、ギル・フェイバー(エリック・フレミング)。副リーダー格で、まだ若く好奇心旺盛で女に甘いロディ・イェーツ(クリント・イーストウッド)。斥候役で堅実な仕事ぶりが光るピート・ノーラン(シェブ・ウーリー)。メンバー最年長で頑固だが料理の腕前は西部一?のコックのウィッシュボーン(ポール・ブラインガー)。その助手でいつもウィッシュボーンに怒られている若いマッシー(ジェームズ・マードック)。ボヤキは多いがカウボーイとしての腕は確かでシーズン6以降は斥候役も務めたジム・ケンツ(スティーブ・レインズ)。腕っぷしの強いジョー・スカーレット(ロッキー・シャーハン)。元は羊飼いで馬の世話係のメキシコ人、ヘイ・スース(ロバート・カバル)。シーズン4途中で降板したピートの代わりに一行に加わった2代目斥候役のクレイ・フォレスター(チャールズ・H・グレイ)など。
 プロデューサーは人気テレビ西部劇「ガンスモーク」の生みの親、チャールズ・マ-キス・ウォーレン。監督にはアンドリュー・V・マクラグレンやテッド・ポスト、ジョージ・シャーマンなどが起用され、フランキー・レインの歌う主題歌も大ヒット。世界30ヵ国でテレビ放映され、本国は元より日本やヨーロッパでも大人気を博し、日本では1961(昭和36)年に最高視聴率43.4パーセントを記録した。

 1962年の2月にはE・フレミングとC・イーストウッド、P・ブラインガーの主演三人組が来日。日本ではローハイド人気が絶頂の時期で、東京・大阪・京都・奈良などをキャンペーンで回って各地で大歓迎を受けた。だが、本国ではシリーズも末期の頃になると長期化によるストーリーのネタ切れで、似た話の焼き直しが多くなったために視聴率が低下。E・フレミングはシーズン7を最後に降板し、次のシーズン8ではイーストウッド演じるロディがリーダー役に昇格、シリーズ初の黒人カウボーイのサイモン・ブレイク(レイモンド・サン・ジャック)を起用するなどテコ入れをはかったものの、マンネリ化は止められず、全30話の予定であったこのシーズン8はわずか13話のみの制作で打ち切られて番組は終了したが、「ローハイド」は同期間に約90作品も放映されていたテレビ西部劇の中でも7年間にわたって長期放映された人気作品となり、アメリカの60分物のテレビ西部劇では「ガンスモーク(20シーズン/1955-1975)」「ボナンザ(14シーズン/1959-1973)」「バージニアン(9シーズン/1962-1971)」「幌馬車隊(8シーズン/1957-1965)」に次ぐ史上5番目の長寿シリーズとしてテレビ西部劇史上にその名を残し、特にヨーロッパで生まれた「マカロニウエスタン」などの西部劇に大きな影響を与えたと云われる。

 主役のフェイバー隊長を演じたエリック・フレミングは1966(昭和41)年9月28日、南米ペルーのワヤガ川でMGM制作の主演テレビ映画「ハイジャングル」の撮影中にカヌーが転覆、急流に飲みこまれて溺死するという不運な事故に遭い、41歳の若さで世を去った。一方、クリント・イーストウッドはその後は映画スターや映画監督として名声を博しているのは周知の通り。

ローハイド・総合メモ
(雑誌・書籍から集めた番組草創期などの小ネタ集)

▼アメリカ三大ネットワークの一つであるテレビ局・CBSは、バラエティ番組が多数を占めていた視聴率ランキングに風穴を開けてテレビ西部劇全盛のきっかけを作った自局の大ヒットドラマ「ガンスモーク(1955年放送開始)」に続くような西部劇を作ろうと模索していた(※1)。
▼内容は牛の群れを運んで旅をするカウボーイ達を描いた一時間ドラマで、CBS会長ウィリアム・S・ペイリー[1901-1990]は、「ガンスモーク」のプロデューサー兼脚本家チャールズ・マーキス・ウォーレン[1912-1990]と、同じくCBS制作の人気テレビ西部劇「西部のパラディン」に関わった編成担当重役ロバート・スパークス[1898-1963]に新ドラマの制作を命じた(※1)。
▼仮タイトルは「アウトライダー」(牛の群れの外側から牛を追い立てるカウボーイの意味)だったが、ペイリー会長が反対。過去に西部劇映画のタイトルとしても使われ(1926年・1938年・1951年)、西部劇を連想しやすいという理由から会長自らが「生皮」を意味する「ローハイド」と名付けた(※1)。
▼「ローハイド」の意味は、カウボーイが足を保護するためにズボンの上から着用する革製のズボンカバー(チャップス)だと言い切っているネット情報もあるが、命名者であるペイリー会長が意味を説明している情報が見つからない上に他にも「牛その物」「カウボーイ」「カウボーイの使用するムチ」を指しているなど当時から様々な諸説があり、ハッキリしていない。
▼「ローレン、ローレン」のフレーズが印象的なフランキー・レインの歌う主題歌は日本でもヒットし、フレミングたちが来日した1962年時点ではEPレコードの国内売り上げは15万枚。フランキー・レインはシーズン3#6「明日への道」にゲスト出演している。右の画像はレインとフレミングとイーストウッドの3ショット。
▼ニューヨークのブロードウェイで1950年から舞台俳優として活動していたエリック・フレミングは、1957年に二週間の休暇を利用してハリウッドの映画スタジオで大道具係をしていた友人を現場に訪ね、そばにあった撮影用の拳銃を何気なく手に取ってガンさばきの真似をした所、偶然その場に居合わせた「ローハイド」エグゼクティブ・プロデューサーのエドガー・ピーターソン[1913-1985]の目に止まり、主演の隊長ギル・フェイバー役に抜擢された(※2)。一方で1957年の夏に行なわれたオーディションを受けて合格したという説もある。
▼若い副リーダー格のロディ・イェーツ役は、スパークスが数百人の俳優と会ったものの決まらず、キャスティングが難航。当時、CBSの台本部門に勤めていた女友達のソニア・チャーナス[1909-1990]をテレビ局に訪ねた無名俳優クリント・イーストウッドは、チャーナスのお膳立てでスパークスやウォーレンとの面談の機会を作ってもらい、翌日、西部劇の衣装に着替えてフレミングに紹介された後にスクリーンテストを受けた。
▼ウォーレンはイーストウッドに好印象を持ったが、スパークスが難色を示し、もう一人の候補であるビング・ラッセル[1926-2003、ニューヨーク・ヤンキースの元野球選手で、俳優カート・ラッセルの父親]の方を支持。ペイリー会長の指示でニューヨークから呼ばれた最終決定権を持つ全番組の編成責任者でCBS重役ハベル・ロビンソン[1905-1974]は、ウォーレンの意見を支持してイーストウッドがロディ役に決定。スクリーンテストから一週間後、イーストウッドの元にその配役決定のニュースがもたらされた(※1)。ロディ候補だったビング・ラッセルはのちにシーズン4#30「意外な敵」にゲスト出演している。
▼後年、イーストウッドは制作プロダクション「マルパソ・カンパニー」を設立した際にソニア・チャーナスを仕事仲間として雇って上記の恩を返している(※3)。チャーナスは、イーストウッド自らが監督を務めた映画「アウトロー」(1976年)の脚本の第1稿を執筆した。
▼ドラマがスタートする約1年前の1958年1月11日発行のカリフォルニア州地方紙「パサデナ・スター・ニュース」は「CBSは来シーズンから始まる1時間モノの西部劇ドラマの出演者としてエリック・フレミングとクリント・イーストウッドと契約」と報じている。
▼1958年に「ローハイド」は最初の9話分がアリゾナ州で二ヶ月間かけてまとめて撮影された。撮影にはアクションシーンにリアリティをもたせるため、本職のロデオ・カウボーイが参加。スタッフも出演者も本物のカウボーイのような野外生活を過ごした。のちにイーストウッドは、これまでの人生でとりわけ充実した日々だったと語っている(※3)。
▼イーストウッドの当時の回想。『ロディは準主役、若い副隊長役で、ずっと単純素朴な男だった…つまり始めはそうだった。この若い男の目を通して、自分より経験豊かな男がキャトル・ドライブに従事する様子を描いていく。若く衝動的で、年季の入ったカウボーイたちとは対照的に、とんでもない状況にすぐ首を突っこんでしまう。楽しい役だった。とてもいい役を演じさせてもらったよ』(※3)。一方で、アメリカの月間誌「リーダーズ・ダイジェスト」2008年7月号の記事によると、出世作となった作品自体には満足しているものの、撮影開始当時30歳に近かったイーストウッドは若いロディを演じる事に抵抗があり、ロディのキャラクターにも不満を持っており、ロディを"Idiot of the plains(平原の馬鹿)"と呼んでいたという。
▼ジム・ケンツ役のスティーブ・レインズは少年時代から馬の世話などのカウボーイのような仕事の経験があり、ロデオショーにも出るなどロデオの高等馬術の持ち主で、それがハリウッドのプロデューサーの目に止まって戦後に映画界入り。ジョー・スカーレット役のロッキー・シャーハンはテキサス州デントン郊外にある牧畜農場の息子として育ち、青年時代は本職のカウボーイだった。シャーハンもロデオの技術は確かで「ハリウッド・ロデオ」のメンバーとして各地でロデオショーに参加、これをきっかけに戦後まもなく映画界入りしてプロデューサーのウォーレンに見込まれて「ローハイド」への起用となった(※2)。
▼撮影が始まってもCBSはローハイドを30分作品にするか60分作品にするか決めかねていた。本来なら1958年の秋から放映がスタートするはずだったが、各局でテレビ西部劇が週に30作品近くも放映されている飽和状態を懸念したスポンサーが、刑事ものや犯罪ものを望んだ事により、局内では意見が割れて放映は延期され、「ローハイド」はお蔵入りする可能性が強まった。
▼秋からのテレビ番組編成表に「ローハイド」の名が無い事を知ったイーストウッドは大いに落胆したが、最終的にペイリー会長が他の重役の反対意見を押し切って年明けからの放映を正式に決定。クリスマスの日に気を紛らわすために夫婦でカリフォルニア州ピードモントの両親の所へ旅行しようと列車に乗っていたイーストウッドの元へ年明けからの放映開始と新年初日からの撮影再開を知らせる電報が届き、イーストウッドは列車内でシャンパンボトルを注文してマギー夫人と祝杯をあげた(※1)。
▼1959年の新年早々、ハリウッドのメインストリートにあるレストランで撮影の打ち合わせと放映決定祝いを兼ねた食事会が開かれ、撮影用の幌馬車でレストランの前に乗り付けたレギュラーキャストの面々とウォーレンらは、タキシード姿で赤絨毯の上を意気揚々と歩き、レストランでシャンパンを開けて祝杯を上げた(※2)。
▼1959年1月9日金曜日午後8時から第1話の放映が開始され、その放映終了後には全米各地からウォーレンの元へ「ギル・フェイバーとは何者か?」「エリック・フレミングとはどういう俳優か?」などのファンからの問い合わせの手紙が殺到した(※2)。
▼ドラマのベースとなったのは、ハワード・ホークス監督[1896-1977]の西部劇映画「赤い河(1948年)」と、1866年4月~9月にテキサス州南部のサンアントニオからアイオワ州までを食用牛の移送にあたったカウボーイのボスであるジョージ・C・ダッフィールド[1824-1908]の著作「牛追い旅日誌」だと言われる(※3)。日誌には「今日、ビンの奴が冥土へ行った」「今日は三人の男を埋葬した。人と牛(の命)、俺はそのどちらかを選ばなければならない」「インディアンに十頭の牛を土地の通行料の代わりに差し出した。夜中に襲撃して牛を取り返した」など、事実だけが簡潔な文体で淡々と書かれている。プロデューサーのチャールズ・M・ウォーレンはこのボスをモデルにフェイバーさんのキャラクターを作り上げた(※2)。
▼劇中でのフェイバーさんは、世界三大ジーンズの一つで尻ポケットの刺繍「W」が特徴的な「ラングラー(WRANGLER)」ジーンズを履いているようだが、1800年代の時点ではまだ販売されていなかったとのこと(ラングラーの創業は1947年)。
▼フェイバーさんのエンディングでの締めゼリフ「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」は、原語では 「Head 'em up! Move 'em out!」。直訳すると「(牛の)先頭に立て!(牛を)移動させろ!」又は「(牛を)率いろ!(牛を)動かせ!」。#13「廃墟の町の悲劇」ではフェイバーさんにうながされたロディが初めてこの号令を担当している。
▼ローハイドのスタート当時に放映されていたライバルともいうべき他のテレビ西部劇は、

CBS:「ガンスモーク」「西部のパラディン」「拳銃無宿」「テキサン」「ゼイン・グレイ劇場」「トラックダウン」「ヤンシー・デリンジャー(原題)」

ABC:「シャイアン」「ブロンコ」「シュガー・フット(アリゾナ・トム)」「マーベリック」「ローマン(保安官ダン・トループ/連邦保安官)」「ライフルマン」「保安官ワイアット・アープ」「コルト45」「名犬リンチンチン(名犬リンティー)」「早射ち保安官」「ザ・ラフ・ライダーズ(原題)」「ブラック・サドル(原題)」

NBC:「幌馬車隊」「拳銃街道」「レストレス・ガン」「バット・マスターソン」「壮烈!西部遊撃隊」「カリフォルニアンズ」「西部少年ジョディ」「名馬フューリー」「シマロン・シティ(原題)」

NTA:「鉄拳児アダム」、独立プロ制作:「モーガン警部」「アリゾナ・レンジャー」「進め騎兵隊」「空の王者スカイキング」「大平原」「デスバレー・デイズ(原題)」「フロンティア・ドクター(原題)」など。

この内、ローハイドのような60分物は6作品(シャイアン、ブロンコ、シュガー・フット、マーベリック、幌馬車隊、シマロン・シティ)で、ほとんどは30分物だった。
太字はアメリカでの1958~1959年度シーズンの年間平均視聴率ベスト30にランクインした作品。このシーズンはテレビ西部劇の最盛期で、30位までの内、ローハイドを含めた14作品が西部劇)
▼下はシーズン4~5が放映されていた1962年頃にテレビ西部劇9作品のレギュラー出演者たちが集ったイベントでの珍しいカラー写真(※海外の西部劇サイト「Western Clippings」から無断拝借)。ローハイドからはピート、ロディ、マッシー、ヘイスースの4人が参加し、日本で放映された西部劇ではローハイドと人気を二分した「ララミー牧場」からもロバート・フラーやジョン・スミスなど第3~4シーズンのレギュラー3人がこのイベントに参加している。
【後列(全員が馬上)】左からクルー・ギャラガー(「西部の対決[1960-1962]」ビリー・ザ・キッド役でバリー・サリバンとW主演)、黒帽子の一人を飛ばしてブルース・ヤーネル(「アウトロー」第2シーズン[1961-1962]のレギュラー)、子供を前に乗せているロバート・フラー(「ララミー牧場[1959-1963]」でジョン・スミスとW主演)、女優スザンヌ・ロイド(ローハイドs1#2「神の裁き」ゲスト出演)、リチャード・イースタム(「早射ち保安官[1957-1960]」のレギュラー)、ジャック・ギング(「拳銃街道」第4~6シーズン[1959-1961]のレギュラー&「進め騎兵隊[1958-1959]」の準レギュラー)

【中列】左からインディアン衣裳のアイアン・アイズ・コディ(ローハイドs2#6「怒れる十二人の陪審員」などTV西部劇でインディアン役多数)、女優アン・ドーラン(ローハイドs3#2「二つの墓標」ゲスト出演)、その斜め上にシェブ・ウーリー「ローハイド」ピート役)、ウーリーの斜め前に立つ赤い帽子の女優はスプリング・バイトン(「ララミー牧場」第3~4シーズン[1961-1963]のデイジーおばさん役でレギュラー)、インディアン衣裳の子供一人を飛ばしてデニス・ウィーバー(「ガンスモーク」第1~9シーズン[1955-1964]保安官助手チェスター役でレギュラー)、クリント・イーストウッド「ローハイド」ロディ役)、女優ジョアンナ・ムーア(TV西部劇のゲスト多数)、フランク・マグラス(「幌馬車隊[1957-1965]」のレギュラー)、その背後に顔が半分隠れているジェームズ・マードック「ローハイド」マッシー役)
【前列】左から子供二人を飛ばしてロバート・カバル「ローハイド」ヘイスース役)、ジョン・スミス(「ララミー牧場[1959-1963]」でフラーとW主演)、テリー・ウィルソン(「幌馬車隊[1957-1965]」のレギュラー)、ウィリアム・デマレスト(「拳銃街道」第6シーズン[1961-1962]のレギュラー)
▼下は第3シーズンが始まる直前の1960年9月にサンフランシスコで開催された「第3回パシフィック・フェスティバル」に招待された当時の人気テレビドラマの出演者たち(※ロッド・テイラーの海外ファンブログから無断拝借)。

左からポール・ブラインガーシェブ・ウーリー、ロッド・テイラー(「ホンコン」主演)、ジョン・スミス(「ララミー牧場」主演)、ルアナ・パットン(ジョン・スミスの妻でローハイドs2#13「悪の報い」ゲスト出演)、ジェームズ・アーネス(「ガンスモーク」主演)、ヘンリー・カルヴィン(怪傑ゾロ)、ロジャー・スミス(サンセット77)、ヴィクトリア・ショウ(ロジャー・スミスの妻)、エリック・フレミングクリント・イーストウッド、ベティ・リン(テキサス・ジョン・スローター)、トム・トライオン(「テキサス・ジョン・スローター」主演)。
 20万人の観衆が押し寄せたパレードには上記のメンバーに加えてロバート・フラー(「ララミー牧場」主演)、パーネル・ロバーツ(「ボナンザ」長男役)、マイケル・ランドン(「ボナンザ」三男役)、ジョン・ラッセル(「保安官ダン・トループ」主演)、ピーター・ブラウン(「保安官ダン・トループ」助手役)、リチャード・シモンズ(「警察犬キング」主演)、キャスリーン・ノーラン(マッコイじいさん)なども参加、パレード終了まで3時間もかかったという。
▼日本語吹替版の声優は劇団「テアトル・エコー」の当時の所属俳優が多数起用されている。レギュラーの山田康雄(ロディ役)、市川治(マッシー役)の他にゲストで納谷悟朗、熊倉一雄、梶哲也(2代目ジム・ケンツ役)、朝戸正明(朝戸鉄也)、市村昌治、沖順一郎(沖恂一郎)、二見忠男、矢島正明、八代駿、矢田耕司、和田文夫、武藤礼子、平井道子、島美弥子、瀬能礼子、富永美沙子、牧野和子、翠準子など。他に「劇団四季」からは瀬下和久(2代目ジョー・スカーレット役※後にテアトル・エコーに移籍)、日下武史、田中明夫、松宮五郎、水島弘、井関一、藤野節子、湯浅智津子、「劇団三期会」からはウィッシュボーン役の永井一郎を始め、石井敏郎(テディ役)、愛川欽也、戸田皓久、新井和夫(新井量大)、木村愰、「劇団七曜会」からは雨森雅司、家弓家正、真木恭介、野沢那智、「劇団葦」からは宮田光、ケンツ役の藤岡琢也など当時の海外ドラマの吹き替えと同じく多くの新劇俳優たちが「ローハイド」に参加している。
▼他に、当時の所属先は不明だが吹替えに参加したメンバーで判明しているのは、赤石朝彦、石原良、今西正男、大宮悌二、勝田久、香山裕、北山年夫、寄山弘、黒沢良、小池明義、小池朝雄、小林昭二、小林恭治、小松方正、島宇志夫、城達也、杉浦宏(杉浦宏策)、杉田俊也、諏訪孝二、関根信昭、高塔正康、滝口順平、立川恵三、田村錦人、近石真介、千葉順二、塚本信夫、外池広治(外池宏治)、富田耕吉(富田耕生)、中村正、仲村秀生、西桂太、原田一夫、樋口功、保科三良、村瀬正彦、森山周一郎、若山弦蔵、和久井節緒、青木和子、阿部寿美子、伊東あつ子、大坪日出代、小原乃梨子、金子亜矢子、北川博子、北里深雪、北浜晴子、木下ゆず子、来宮良子、公卿圭子、新谷恭子、杉田郁子、田上和枝、田辺奈々子、成田光子、西乃砂恵、藤波京子、北条美智留、前田敏子、水垣洋子、水城蘭子、向井真理子、渡辺知子など(声優名は主に当時の新聞テレビ欄で確認)。


(※1)参考資料:マーク・エリオット・著、笹森みわこ、早川麻百合・訳「クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説」(2010年、早川書房刊)
(※2)テレビジョンエイジ編集部・編「ローハイド その壮大なる西部の叙事詩」(1962年、四季社刊)
(※3)イアン・ジョンストン・著、金丸美南子・訳「クリント・イーストウッド 名前のない男の物語」(1990年、早川書房刊)

レギュラー・キャスト

シーズン1のレギュラー7人衆。前列左からケンツ、スカーレット、マッシー、
後列左からウィッシュボーン、ピート、フェイバーさん、ロディ。
役名 俳優名
ギル・フェイバー(ボス)/Gil Favor(シーズン1~7)
 声・小林修(1934-2011)
エリック・フレミング
 Eric Fleming(1925-1966)
ロディ・イェーツ(補佐役)
 /Rowdy Yates(シーズン1~8)
 声・山田康雄(1932-1995)
クリント・イーストウッド
 Clint Eastwood(1930-)
ウィッシュボーン(コック)/Wishbone(シーズン1~8)
 声・永井一郎(1931-2014)
ポール・ブラインガー
 Paul Brinegar(1917-1995)
ピート・ノーラン(斥候)/Pete Nolan(シーズン1~4、7)
 声・金内吉男(1933-1992)/羽佐間道夫(1933-)
シェブ・ウーリー
 Sheb Wooley(1921-2003)
マッシー(コック助手)/Mushy(シーズン1~7)
 声・市川治(1936-2009)
ジェームズ・マードック
 James Murdock(1931-1981)
ジム・ケンツ/Jim Quince(シーズン1~8)
 声・藤岡琢也(1930-2006)/梶哲也(1926-2005)
スティーブ・レインズ
 Steve Raines(1916-1996)
ジョー・スカーレット/Joe Scarlett(シーズン1~7)
 声・脇孝之/瀬下和久(1936-2018)
ロッキー・シャーハン
 Rocky Shahan(1919-1981)
ヘイ・スース(馬番)/Hey Soos(シーズン1~7)
 声・小宮山清(1937-)/野島昭生(1945-)
ロバート・カバル
 Robert Cabal(1917-2004)
クレイ・フォレスター(斥候※2代目)
 /Clay Forrester(シーズン4~5)
 声・八奈見乗児(1931-2021)/大塚周夫(1929-2015)
チャールズ・H・グレイ
 Charles H. Gray(1921-2008)
テディ/Teddy(シーズン2~4、7)
 声・石井敏郎(1933-)
ジョン・アーウィン
 John Erwin(1936-)
コリンズ/Collins(シーズン2~4) ドン・C・ハーヴェイ
 Don C. Harvey(1911-1963)
ツースレス/Toothless(シーズン3~7) ウィリアム・トンプキンス
 William Thompkins(1925-1971)
マードック/Murdock(シーズン3~4) バート・レムゼン
 Bert Remsen(1925-1999)
ナーボ/Narbo(シーズン4) ジョン・ハート
 John Hart(1917-2009)
ジェンキンス/Jenkins(シーズン5) ハル・ベイラー
 Hal Baylor(1918-1998)
ヨー・ヨー/Yo Yo(シーズン7) ポール・コミ
 Paul Comi(1932-2016)
ジェド・コルビー(補佐役)/Jed Colby(シーズン8)
 声・大木民夫(1928 -2017)
ジョン・アイアランド
 John Ireland(1914-1992)
サイモン・ブレイク/Simon Blake(シーズン8)
 声・宮部昭夫(1931-2006)
レイモンド・サン・ジャック
 Raymond St.Jacques(1930-1990)
イアン・キャボット/Ian Cabot(シーズン8)
 声・納谷六朗(1932-2014)
デイヴィッド・ワトスン
 David Watson(1940-2014)
ピー・ジェイ/Pee Jay(シーズン8)
 声・加茂嘉久(1932-1994)
L・Q・ジョーンズ
 L.Q. Jones(1927-2022)

ローハイド主題歌:歌詞(オープニング・バージョン)
※日本語歌詞は2005年11月1日放送のNHK-BS2の特番「懐かし海外ドラマ夜話」より採録
歌:フランキー・レイン
作詞:ネッド・ワシントン
作曲:ディミトリ・ティオムキン
(H'yah!)Rollin' Rollin' Rollin'
(H'yah!)Rollin' Rollin' Rollin'

Keep movin' movin' movin'
休まずに前へ進ませろ
Though they'er disapprovin'
もたつかせるな
Keep them dogies movin'
子牛でも休ませるな
Rawhide
ローハイド

Don't try to understand 'em
優しくしようと思わずに
Just rope an' throw an' brand them
ロープで従わせろ
Soon we'll be livin' high and wide
もうすぐ俺たちは良い暮らしができる

My heart's calculatin'
考えてみれば
My true love will be waitin'
最愛の人が待っている
Be waitin' at the end of my ride
この旅の終わりには

Move 'em on, Head 'em up,
Head 'em up, Move 'em on,
Move 'em on, Head 'em up, Rawhide!
休まずに前へ進ませろ ローハイド!

Cut 'em out! Ride 'em in!
Ride 'em in!, Let 'em out!
Cut 'em out! Ride 'em in, Rawhide
切り離せ 割りこませろ ローハイド

Rollin' Rollin' Rollin'
Rollin' Rollin' Rollin'(H'yah!)
Rollin' Rollin' Rollin'(H'yah!)
Rollin' Rollin' Rollin'
Rawhide(H'yah!)

          
日本での放映曜日&放映時間帯の変遷(本放送時)1959~1965年
▼[毎週土曜・夜8:00] 昭和34(1959)年11月28日~昭和35(1960)年4月30日
  (※プロ野球中継のため昭和35年5月~8月の期間は放映休止)
▼[毎週日曜・夕方4:20]昭和35(1960)年9月4日~9月25日
▼[毎週土曜・夜10:00] 昭和35(1960)年10月1日~昭和39(1964)年6月27日
  ※1962年頃の土曜夜10時放送の地域=NET(東京)、MBS(大阪)、KBC(福岡)
   月曜夜10時30分放送の地域=TBC(仙台)、RKK(熊本)
   木曜夜10時放送の地域=MBC(鹿児島)
▼[毎週月曜・夜8:00] 昭和39(1964)年7月6日~12月7日
▼[毎週日曜・昼2:45] 昭和39(1964)年12月13日~昭和40(1965)年3月28日
  ※この期間は再放送のみ
▼[毎週木曜・夜8:00] 昭和40(1965)年4月1日~10月14日
  (※「新ローハイド」のタイトルで第7シーズンを放送)
昭和40年10月の放送終了までの6年間で本放送203本+再放送81本の計284本を放送
再放送歴(関東)1983~2018年
▼[フジテレビ] 1983(昭和58)年4月5日~1984(昭和59)年6月21日・60話分
  ※深夜帯での放映
▼[NHK衛星第2] 1997(平成9)年4月8日~10月21日・26話分
  ※s1#1「法にそむいた女」~s2#3「デンジャーフィールドの対決」までの26話分

NHKアーカイブス・思い出の海外ドラマ(1997年度)
▼[スーパーチャンネル] 1999(平成11)年11月~2001(平成13)年12月・148話分
▼[スーパーチャンネル] 2002(平成14)年2月24日~12月23日・148話分
▼[NHK衛星第2] 2005(平成17)年11月5日~11月25日・16話分
NHK-BS2・放送リスト(2005~2007年)
▼[NHK衛星第2] 2006(平成18)年3月6日~3月31日・16話分
  ※前年16話分の再放送
▼[NHK衛星第2] 2006(平成18)年4月4日~2007(平成19)4月18日・47話分
  ※前月からの続き(第17話以降)
▼[イマジカBS] 2016(平成28)年10月6日~2017(平成29)年2月23日
  ※「廃墟の町の悲劇」を除いたシーズン1の21話分
▼[イマジカBS] 2016(平成28)年10月31日~11月4日
  ※シーズン1の#1~#5のみ
▼[イマジカBS] 2017(平成29)年4月10日~4月30日
  ※シーズン1の21話分
▼[イマジカBS] 2017(平成29)年7月3日~14日
  ※シーズン1の21話分
▼[イマジカBS→シネフィルWOWOW] 2017(平成29)年7月21日~2018年3月4日
  ※「仮面の男」を除いたシーズン2の31話分
▼[シネフィルWOWOW] 2018(平成30)年2月26日~3月27日
※シーズン1の21話分 シネフィルWOWOW「ローハイド」シーズン1
▼[シネフィルWOWOW] 2018(平成30)年3月28日~5月16日
※シーズン2の31話分 シネフィルWOWOW「ローハイド」シーズン2

  
 ここは、2005年の秋にNHKのBS放送で「ローハイド」の再放送が始まった頃、ネット上に邦題付きの放映リストが見つからず、ないなら作ってしまえという事でHTMLタグの書き方も知らない初心者が急ごしらえで作ったホームページです。今もタグは基本的な事以外、よくわかりません。ファン掲示板も置こうかと考えた時もありましたが管理人はズボラ者でして、掲示板を設置しても来て下さったファンの方々のお相手も出来ないのは申し訳ないので掲示板は最初から置きませんでした。
 2017年にイマジカBS(現・シネフィルWOWOW)で「ローハイド」の再放送が始まっていた事に気づき、数年ぶりに”ローハイド熱”が再燃。シーズン1のページをリニューアルしたり、来日記事に画像を加えたりなど手直しをしていたところ、このサイトを置いていた「Yahoo!ジオシティーズ」が2019年3月で閉鎖するとの知らせ。”ローハイド熱”もまだ冷めておらず、シーズン2のページのリニューアルに取り掛かっている最中だったので、存続させるためFC2への引っ越しを決めました。これからも牛歩のごときマイペースで更新していこうかと思います。(記:2019年11月)

【参考資料】
・「朝日新聞縮刷版」「毎日新聞縮刷版」
・「ローハイドLD封入・日米放映表」
・「ローハイド その壮大なる西部の叙事詩(四季社)」掲載のローハイド題名一覧表
・「クリント・イーストウッド -名前のない男の物語-(早川書房)」
・「クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説(早川書房)」

※放映リストは、上記の資料の他に海外の幾つかの「ローハイド」サイトを参考にして
それぞれの放映タイトルや話数・日付の誤りなどを修正してまとめました。

第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン
第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン 第8シーズン
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最終更新日:2023/3/21
ページ開設日:2005/11/7(Yahoo!ジオシティーズ)→※2019/3/13にFC2へ移行
サイト制作者:ローレン源十郎










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