LARAMIE

テレビ西部劇「ララミー牧場」全124話 放映リスト

【アメリカ・NBC】1959年9月15日~1963年5月21日・全124話(全4シーズン)
【日  本・NET】1960年6月23日~1963年7月18日・全124話(全4シーズン)
★2023年2月からシーズン1のBlu-rayとDVDが映像文化社より続々と毎月発売中★
SEASON 1【1959年9月15日~1960年4月19日】全32話(♯1~♯32・モノクロ)
SEASON 2【1960年9月20日~1961年6月13日】全32話(♯33~♯64・モノクロ)
SEASON 3【1961年9月26日~1962年4月17日】全28話(♯65~♯92・カラー)
SEASON 4【1962年9月25日~1963年5月21日】全32話(♯93~♯124・カラー)

ララミー牧場 概要
2018年のロバート・フラー in 自宅テラス(Youtube動画)
レギュラー・キャスト
日本版主題歌の歌詞・Youtube動画
DVD・Blu-ray(日本語字幕版) 2023年 発売
DVD-BOX(日本語吹替版) 2010年 発売
吹替秘話/フラーのインタビュー(報ステのYoutube動画) 2007年
DVD(アメリカ版) 2009~2012年 発売
衛星劇場「ララミー牧場/字幕付HD版」公式サイト(※アーカイブ)
 (2016年11月から2019年4月まで放送)


概要

 「ララミー牧場」は1860年代後半のワイオミング州ララミーを舞台に、両親亡き後の牧場を維持するため駅馬車中継所も営むスリム(ジョン・スミス)、弟のアンディ少年(ロバート・クロフォード Jr.)、スリムの亡き父の親友で牧場を手伝うジョンジー※吹替版ではウイリー(ホーギー・カーマイケル)、さすらい旅の末に仲間入りする一匹狼の流れ者ガンマンのジェス(ロバート・フラー)がシャーマン牧場を守りながら様々な困難に立ち向かう姿を描いたテレビ西部劇。
 アメリカでは1959年9月から1963年5月まで毎週火曜夜7時半からNBCで全4シーズン124話、日本では1960年6月から1963年7月までNET(現・テレビ朝日)系列で毎週木曜夜8時から放送された(本放送124本、再放送33本、特別番組4本)。
 アメリカでは視聴率ランキングに顔を出す人気作品では無かったものの、日本では最高視聴率43.7%を記録する大ヒットドラマとなり、デューク・エイセスの歌う日本版主題歌や映画評論家・淀川長治による解説コーナー「西部こぼれ話」、チンパンジーが西部劇を演じる「バヤリース・オレンジ(※当時の表記はバャリースオレンヂ)」の番組CMも話題を呼んだ。
 シーズン2はアンディ少年が東部のミズーリ州セントルイスの学校へ進学し、ジョンジーもその世話で同行したという設定で降板(※シーズン2はアンディだけが帰省した設定で3話分に出演)。シーズン3からは両親をインディアンに殺された孤児のマイク少年(デニス・ホームズ)をスリムたちが引き取り、三人の祖母的存在となる家政婦のデイジーおばさん(スプリング・バイトン)も居候としてレギュラーに加わった。

 日本ではジェス役のロバート・フラーが若い女性層を中心に大人気。1961年の4月と9月に来日を果たした際には羽田空港で2千人のファンの出迎えを受け、東京と大阪で行われたパレードには合計20万人が集まったという。夫人と娘がフラーのファンだという時の首相・池田勇人から首相公邸に招かれ、関西や九州にも足を運ぶなど日本にフラー旋風を巻き起こし、「ララミー友の会」というフラーのファンクラブともいえる組織が日本で結成されるほどの人気者となった(左はジェスの声を吹き替えた久松保夫と来日時のフラーの2ショット)。当初はジョン・スミスとフラーで一緒に来る予定だったが、スミスの母親が病で倒れたためにフラーひとりでの来日になったという(スミスは翌年の3月に夫人と共に観光旅行で日本を訪れている)。
 日本でのフラー人気を受け、本国ではシーズン3の第1話で日本人女性(演:日系女優のノブ・マッカーシー[渥美延])がジェスと恋に落ちるという日本人向けサービス回ともいえるエピソードも放送された。1961年8月には、フラーの2度目の来日を前に東映がフラーの主演映画「アジアの空の下で」を企画し、週刊誌の広告でヒロイン役を日本全国から募集して3人の女性が選ばれた(その内の一人は素人時代の緑魔子)。撮影は来日期間中や翌年以降を予定していたが結局はフラーの多忙なスケジュールと外国為替管理法の手続き上のトラブルのためフラー主演の日本映画は幻となった。それから約30年後、少年時代からフラーを憧れのヒーローとしてあがめていたガッツ石松が、自身が企画・制作・総指揮・監督・主演を務めた映画「カンバック(1990年・松竹)」への出演を依頼したところ、快く引き受けたフラーが水戸の大洗での撮影に参加、クライマックスシーンに出演したという。ガッツ石松公式HP「ガッツ石松のひとり言」

 本放送終了後も日本では数年間に渡って夕方に再放送され、ララミー&フラー人気はしばらく持続した。その後のフラーはララミー牧場が終了した4ヵ月後にテレビ西部劇「幌馬車隊(シーズン7~8:1963~1965年)」のレギュラーに加入。他に映画「続・荒野の七人(1966年)」の二代目ヴィン役、医療ドラマ「エマージェンシー!(1972~1979年:全7シーズン)」の主演などを務め、俳優業を引退後の2004年にカリフォルニア州からテキサス州ゲインズビルに移住して家族と共に牧場を経営している。
 フラーとスミスは番組終了後もドラマさながらに生涯にわたる親友としてスミスが1995年に亡くなるまで私的な付き合いが続いたという。

【おまけ】
下は2018年11月、フラー(当時85歳)所有の牧場に隣接する自宅テラスで収録されたWeb対談番組「Along the Trail」。インタビュアーはフラーの親友シェリル・ロジャース(”歌う西部劇スター”ロイ・ロジャース[1911~1998]の娘)。

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レギュラー・キャスト
スリム・シャーマン / Slim Sherman
(駅馬車中継所を営む牧場主)
 声・村瀬正彦
ジョン・スミス
 John Smith
(1931-1995)
ジェス・ハーパー / Jess Harper
(元・流れ者のガンマン)
 声・久松保夫
ロバート・フラー
 Robert Fuller
(1933-)
アンディ・シャーマン / Andy Sherman
(スリムの弟)シーズン1~2
 声・渋沢詩子
ロバート・クロフォード Jr.
 Robert Crawford Jr.
(1944-)
ジョンジー / Jonesy
(スリムの亡き父の親友)シーズン1
 声・八奈見乗児
ホーギー・カーマイケル
 Hoagy Carmichael
(1899-1981)
デイジー・クーパー / Daisy Cooper
(家政婦)シーズン3~4
 声・戸川暁子
スプリング・バイトン
 Spring Byington
(1886-1971)
マイク・ウイリアムズ / Mike Williams
(孤児)シーズン3~4
 声・久松夕子
デニス・ホームズ
 Dennis Holmes
(1950-)
モート・コーリー / Sheriff Mort Cory
(町の保安官)シーズン2~4
スチュアート・ランドール
 Stuart Randall
(1909-1988)
モーズ / Mose
(駅馬車の馭者)シーズン1~4
エディ・ウォーラー
 Eddy Waller
(1889-1977)

 

日本版主題歌・歌詞

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歌:デューク・エイセス
作詞:井田誠一
作曲:Cyril Mockridge(シリル・モックリッジ)

ララミィ~ ララミィ~
草は青く 山遠く ここは西部の 大草原
たそがれの 牧場に のぼる煙り なつかしや
俺はカウボーイ  ラ・ララミー ララミー

白い雲が 飛んでゆく 空に響くは ムチの音
ならず者は 寄せつけぬ 腰の拳銃 伊達じゃない
俺はカウボーイ  ラ・ララミー ララミー

ララミィ~ ララミィ~

沈む夕陽 追いかけて 山の向こうへ 飛んでゆく
たくましい 渡り鳥 明日のねぐらを 誰が知ろう
俺はカウボーイ  ラ・ララミー ララミー
ララミィ~ ララミィ~ ララミィ~
ララミィ~ ララミィ~


 

DVD・Blu-ray(日本語字幕版)2023年発売

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▼シーズン1のHDマスター版Blu-ray/DVD
【発売日】2023年2月27日から毎月下旬に2巻ずつ発売
【発売元】映像文化社
【収録話数】1巻に2本ずつ収録
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※映像文化社の公式HPは存在しないので適当にリンク↑
【シーズン1・DVD】各巻・税込2,970円(全16巻で47,520円)
・#1巻~12巻(発売中)
・#13巻、14巻(2023/8/30発売)
・#15巻、16巻(2023/9/29発売)
【シーズン1・Blu-ray】各巻・税込3,850円(全16巻で61,600円)
・#1巻~12巻(発売中)
・#13巻、14巻(2023/8/30発売)
・#15巻、16巻(2023/9/29発売)
DVD-BOX(日本語吹替版)※現在は品切れ

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▼シーズン3~4から日本語吹替音源の現存する21話分を収録
【発売日】2010年6月11日
【発売元】東北新社
【収録話数】16本(シーズン3)+5本(シーズン4)=21本
【封入特典】豪華解説書(フラーのインタビュー、当時のエピソード)
【価格】税抜33,600円
【シーズン3(16本)】
#2「マイク坊やとデイジーおばさん」、#3「新米ギャング」、#5「改心」、#9「チカサン(友達)」、#10「インディアン全滅作戦」、#13「無法者の巣窟」、#14「掟」、#15「裸足の少年」、#16「可愛い牛泥棒」、#18「手榴弾をぶん投げろ!」、#19「草原に賭ける男」、#23「トーテム・ポールの怒り」、#24「前科者」、#25「旗の誓い」、#26「ニセ札の原版をおさえろ」、#27「山火事」
【シーズン4(5本)】
#7「射撃大会」、#22「あらくれ二代」、#26「3万ドルの誘惑」、#30「栄光への試練」、#32「ララミーへの道」

吹き替え秘話&フラーのインタビュー(2007.11.16/報道ステーション)
※ララミー牧場の話は2分30秒頃~、インタビューは5分32秒頃~

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DVD(アメリカ版)※日本語字幕なし
SEASON 1 SEASON 2 SEASON 3 SEASON 4
2011年3月15日発売
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2012年2月7日発売
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2009年3月30日発売
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2009年9月15日発売
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※↑日本国内用DVDプレイヤー(リージョンコード2)でこのアメリカ版のリージョンコード1のDVDディスクは再生できませんのでご注意を。
  

2017年に衛星劇場で「ララミー牧場」が再放送されている事に気づき、ネット上で邦題付きの放映リストを探したところ無いようなので作ってみました。当時の特集雑誌「テレビジョンエイジ」や「ジェス傑作写真集」に掲載されている放送リストの日付の誤りなどを新聞の縮刷版で確認して修正した全124話のリストです。
NET(現・テレビ朝日)で放送された際に付けられた旧邦題は衛星劇場の放送(2016年11月放送開始)ではほとんどが改題されたようです。

【参考資料】
・テレビジョンエイジ1961年6月号・1970年11月号(四季出版新社)
・映画アルバム ジェス傑作写真集 ララミー牧場全作品集(ハンドブック社、1961年)
・朝日新聞縮刷版(1960~1963年)


第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン


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最終更新日:2023/8/26
ページ開設日:2018/1/1

 

 

 

 

 

 

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