I'm Gil Favor, Trail Boss.
「牛を追っての旅はなんたらかんたら…それが私ギル・フェイバーの役目なのである」。フェイバーさんの語り口調で始まるローハイドのオープニング。カウボーイ達を指揮するボスとしての心構えや、その知られざる気苦労、仕事内容や豆知識などを毎回、自己紹介を兼ねて冒頭で視聴者に向けて語る。エンディングの「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」と共にローハイドではお決まりの場面。ここではそのフェイバーさんの数々の語りだけを集めてみました。ぜひ冒頭に流れる軽快なBGM(Russ Garcia作曲「Beyond The Sun」)を思い浮かべながら小林修の声で読んでみて下さい。ちなみに、この「オープニング語り」は第2シーズン終盤から休止する回がちらほらと現われ始め、第3シーズンに入ると全30話の中で「語り」があったのは10話分だけ。ネタが尽きたのか、はたまた視聴者にフェイバーさん一行の仕事内容が充分に理解されたからなのか、第3シーズン第26話(通算・第80話)「埋もれた愛」でのオープニングを最後に姿を消してしまいました。 |
#1 法にそむいた女(1959/1/9) INCIDENT OF THE TUMBLEWEED(Season1#1) |
牛の世話をすることより我々にとって大きな問題は牛の群れをマーケットに運ぶ事にある。テキサスの南端からセデリアで貨車に乗せるまで2400キロのつらい旅なのである。 |
#2 神の裁き(1959/1/16) INCIDENT AT ALABASTER PLAIN(Season1#2) |
私たちはミズリー州のサンアントンからおよそ1600キロ離れているところに3千頭の牛と共にテキサスからやって来た。 ピート・ノーランはよくできた男である。若いが、しっかり者のロディ・イェーツ。 腕の強いジョー・スカーレット。ジム・ケンツは男らしい。 この連中はみな何か特技を持っている。 この変わった連中をリードしているのが私、ギル・フェイバー。 |
#3 黒い鞄を持った男(1959/1/23) INCIDENT WITH AN EXECUTIONER(Season1#3) |
3千頭の家畜を追って果てしない荒野をゆく私たちカウボーイは絶えず家畜のトラブルや様々な危険にさらされながら旅を続ける。 |
#4「迷える心」(1959/1/30) INCIDENT OF THE WIDOWED DOVE(Season1#4) |
牛を追って旅を続けると一口(ひとくち)に言ってもそれには深い川を渡ったり、ホコリにまみれたり、目に見えぬ苦労がつきまとう。 |
#5 野望の果てに(1959/2/6) INCIDENT ON THE EDGE OF MADNESS(Season1#5) |
牛を追っての旅はいつも苦労がともなうものだ。 |
#6「消えた心の境界線」(1959/2/13) INCIDENT OF THE POWER AND THE PLOW(Season1#6) |
セデリアの道は長くてけわしい。 |
#7 去り行く男(1959/2/20) INCIDENT AT BARKER SPRINGS(Season1#7) |
牛を追って長い旅を続けるためには楽しい事もあれば嫌な事もある。 |
#8 女の命(1959/2/27) INCIDENT WEST OF LANO(Season1#8) |
カウボーイの生活に憧れて志願して来る者が後を絶たない。 |
#9 荒野の白いバラ(1959/3/6) INCIDENT OF THE TOWN IN TERROR(Season1#9) |
牛を追っての長い旅には多くの苦労がつきもの。 |
#10 偽牧師(1959/3/13) INCIDENT OF THE GOLDEN CALF(Season1#10) |
牛を育てる牧場はテキサスの南端にある。 |
#11 決戦の河(1959/3/20) INCIDENT OF THE COYOTE WEED(Season1#11) |
牛を追って進む2600キロの道は苦難の連続である。 |
#12 愛の勝利(1959/4/3) INCIDENT OF THE CHUBASCO(Season1#12) |
牛を追っての旅には危険はつきものだ。 |
#13 廃墟の町の悲劇(1959/4/10) INCIDENT OF THE CURIOUS STREET(Season1#13) |
When a man's pushing a herd of ornery cows over the Sedalia Trail, |
#14 死の湖(1959/4/17) INCIDENT OF THE DOG DAYS(Season1#14) |
生まれたばかりの子牛は本当に可愛い。 |
#15 おとりの女(1959/4/24) INCIDENT OF THE CALICO GUN(Season1#15) |
牛を目的地に運ぶまでには色んな事にあう。 |
#16 荒野を逃れて(1959/5/1) INCIDENT OF THE MISPLACED INDIANS(Season1#16) |
牛を市場へ運んで行く際には前もって途中で起こりそうな事を計算に入れて出発する。 |
#17 私刑の町(1959/5/8) INCIDENT OF FEAR IN THE STREETS(Season1#17) |
セデリアまでの途中にある町の人々は口を揃えて言う。 |
#18 大いなる説得(1959/5/15) INCIDENT BELOW THE BRAZOS(Season1#18) |
テキサスの牛といえば獰猛で通っているが、それにも増して手に負えないのが牛を運ぶカウボーイたちである。 |
#19 水あらそい(1959/5/22) INCIDENT OF THE DRY DRIVE(Season1#19) |
牛の群れを追ってセデリアの道を行くカウボーイにとって欠かすことの出来ない物が二つある。 |
#20 崩れた計画(1959/6/5) INCIDENT OF THE JUDAS TRAP(Season1#20) |
牛を追って3千キロにも及ぶホコリっぽい道を行く内には、つい愚痴の一つも言いたくなる。 |
#21 真夜中の暴動(1959/6/12) INCIDENT IN NO MAN'S LAND(Season1#21) |
長い旅の間には水や草のない日が幾日も続くことがある。 |
#22 コマンチェロの襲撃(1959/6/26) INCIDENT OF A BURST OF EVIL(Season1#22) |
毎日、牛ばかり眺めて暮らす旅は退屈でやりきれない。 |
#23 死者の日(1959/9/18) INCIDENT OF THE DAY OF THE DEAD(Season2#1) ※原語音声ではロディの語りのみ |
牛の群れを追うカウボーイにはそれぞれの仕事の分担が決まっている。 |
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#24 恐怖の一夜(1959/9/25) INCIDENT OF THE ROMAN CANDLES(Season2#2) |
牛を追っての旅はけっこう楽しいものである。 |
#25 デンジャーフィールドの対決(1959/10/2) INCIDENT AT DANGERFIELD DIP(Season2#3) |
牛を追ってミズリー州のセデリアまで旅を続ける内にはカウボーイの一人一人の心の動きが手に取るようにわかってくる。 |
#26 チャンピオンの栄光(1959/10/9) INCIDENT OF THE SHAMBLING MAN(Season2#4) |
牛という物は愚かな動物である。 |
#27 乾いた井戸(1959/10/16) INCIDENT AT JACOB'S WELL(Season2#5) |
こんなこと言っては怒られるが、カウボーイは牛みたいに気楽な存在である。 |
#28 怒れる十二人の陪審員(1959/10/23) INCIDENT OF THE 13th MAN(Season2#6) |
カウボーイというのはなかなかのうぬぼれ屋である。 |
#29 冷たい勝利(1959/10/30) INCIDENT AT THE BUFFALO SMOKEHOUSE(Season2#7) |
カウボーイにとって馬はかけがえのないものである。 |
#30 パニクワの墓場(1959/11/6) INCIDENT OF THE HAUNTED HILLS(Season2#8) |
旅が順調にいっている時はカウボーイはご機嫌そのもの。 |
#31 背後の敵(1959/11/13) INCIDENT OF THE STALKING DEATH(Season2#9) |
牛の群れを移動させるのは丁度、ひとつの町全体を引っ越しさせるようなものだ。 |
#32 シャイアンの掟(1959/11/20) INCIDENT OF THE VALLEY IN SHADOW(Season2#10) |
牛を売れば金になる。 |
#33 青い火の予言(1959/12/11) INCIDENT OF THE BLUE FIRE(Season2#11) |
風や雨などを風流の対象とする人がいる。 |
#34 老いたる英雄(1959/12/18) INCIDENT AT SPANISH ROCK(Season2#12) ※原語音声ではフェイバーさんの語りはなし |
仲間意識は私たちカウボーイにとって欠かす事のできない物である。 |
#35 悪の報い(1960/1/8) INCIDENT OF THE DRUID CURSE(Season2♯13) |
牛の所有者は自分の牛を他と区別するためにそれぞれ決まった焼き印を押す。 |
#36 戦慄の病(1960/1/15) INCIDENT AT RED RIVER STATION(Season2#14) |
牛という奴は実に可愛い。 |
#37 蛇のような男(1960/1/22) INCIDENT OF THE DEVIL AND HIS DUE(Season2#15) |
カウボーイが朝起きてまず身に付ける物は帽子である。 |
#38 処刑の町(1960/1/29) INCIDENT OF THE WANTED PAINTER(Season2#16) |
私たちカウボーイはいつまでも過去の事にこだわらない。 |
#39 素晴らしき兄貴(1960/2/5) INCIDENT OF THE TINKER'S DAM(Season2#17) |
牛の群れを追って旅を続けるには牛と馬と人間の三拍子が揃わねばならない。 |
#40 幻の馬(1960/2/19) INCIDENT OF THE NIGHT HORSE(Season2#18) |
牛を追って旅をする途中、何かが起こればそれだけ市場へ着くのが遅れる事になる。 |
#42 偽りの許嫁(1960/3/4) INCIDENT OF THE DUST FLOWER(Season2#20) |
牛なんて馬鹿だから始末に負えないと最初から決めつけている人がいる。 |
#43 憎しみの家(1960/3/11) INCIDENT AT SULPHUR CREEK(Season2#21) |
牛という奴は一頭きりだとどんな所に放り出されても安全な休息場所を見つけ出す。 |
#44 恐怖のシャンパン(1960/3/18) INCIDENT OF THE CHAMPAGNE BOTTLES(Season2#22) |
私は時々、こんなつまらない事を考える事がある。 |
#45 妻の財産(1960/4/1) INCIDENT OF THE STARGAZER(Season2#23) ※原語音声ではピートの語りはなし |
3千頭の牛を追ってセデリアの道をゆく私たちカウボーイはいつも自然の厳しさの中にさらけ出されている。 |
#46 ジプシーの呪い(1960/4/8) INCIDENT OF THE DANCING DEATH(Season2#24) |
長い旅の道中、何が起こるかは誰も予測できない。 |
#47 消えた牛の群れ(1960/4/22) INCIDENT OF THE ARANA SACAR(Season2#25) |
カウボーイは威勢がいい。 |
#48 ウィッシュボーンの恋(1960/4/29) INCIDENT OF THE DESERTER(Season2#26) |
なんでも、このー、ナポレオンとかいうフランスの野郎が兵隊は食い物で動くとか言ったそうだ。 |
#49 火あぶり(1960/5/6) INCIDENT OF THE 100 AMULETS(Season2#27) ※原語音声ではヘイスースの語りはなし |
有能なカウボーイをたくさん揃える事はカウボーイの責任者にとって大変重要な事である。 |
#50 死を呼ぶ烙印(1960/5/13) INCIDENT OF THE MURDER STEER(Season2#28) |
西部は無法の土地という声をよく聞くが、そうかもしれない。 |
#53 最後のチャンス(1960/6/10) INCIDENT OF THE LAST CHANCE(Season2#31) |
沼地を渡る時、勘のにぶい牛はとかく泥にめり込んで動けなくなったりする。 |
#56 二つの墓標(1960/10/14) INCIDENT OF THE CHALLENGE(Season3#2) |
セデリアまでの旅のあいだ、天気はまさに女心のように我々カウボーイの心を喜ばせ、悲しませ、目まぐるしく変わって予測できない。 |
#58 はるかなる山河(1960/11/4) INCIDENT OF THE NIGHT VISITOR(Season3#4) |
もし、どこかのカウボーイが5千頭とか1万頭もの牛を連れて旅をしていると言ったとすれば、そいつはとんだ嘘つきといえる。 |
#59 地獄の使者(1960/11/11) INCIDENT OF THE SLAVEMASTER(Season3#5) |
こう、たくさんの牛がいるとおとなしい奴、気の強い奴、また太った奴や、やせた奴など千差万別である。 |
#64 黒い宿命(1961/1/6) INCIDENT OF THE BUFFALO SOLDIER(Season3#10) |
いつ果てるとも知れない長い旅。 |
#75 愛の鎖(1961/3/31) INCIDENT OF HIS BROTHER'S KEEPER(Season3#21) |
我々は再び3千頭の牛を追ってセデリアの旅に出た。 |
#80 埋もれた愛(1961/5/12) INCIDENT OF THE PAINTED LADY(Season3#26) |
牛を追う苦しい旅の間にも穏やかな日はある。 |
ミズーリ州の「セデリア」(Sedalia)は、Googleマップでは「シデーリア」と書かれています。海外サイトで調べてみると、テキサス州サンアトニオからシデーリアまで牛を運んだ当時の道は距離にして約1200km(約700マイルちょっと)あったようですが(※参考までに東京〜博多間の新幹線の営業距離は1174.9kmだそうで)、フェイバーさんは第1話や他の回の冒頭でも「セデリアまで2400〜2600キロ」と、なぜか約二倍にした数字を語っています。 |
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