米国

放映日

[SEASON

話数]

米

国

放

映

順

日本

放映日

日

本

放

映

順

ス

｜

パ

｜

CH

放

映

順

日本放映時の

サブタイトルと原題

(※カッコ内は改題前の

旧サブタイトル)

ゲスト出演者

※黒文字＝男優

※赤文字＝女優

原案／脚本／監督

1965/9/14

[８－１]

205

未放映

×

×

ブートヒルの対決

ENCOUNTER AT BOOT HILL

Simon Oakland

Jeff Corey

Peter Haskell

Timothy Carey

Malcolm Atterbury

脚/Anthony Spinner

監/Sutton Roley

1965/9/21

[８－２]

206

未放映

×

×

黒い名馬

RIDE A CROOKED MILE

John Drew Barrymore

Douglas Kennedy

Harry Lauter

原案/N.B.Stone Jr.

脚/N.B.Stone Jr.

＆Herman Miller

監/Justus Addiss

1965/9/28

[８－３]

207

未放映

×

×

六週間の賭

SIX WEEKS TO BENT FORK

James Gregory

R.G.Armstrong

L.Q. Jones

Roy Roberts

Vaughn Taylor

脚/Mort.R.Lewis

監/Thomas Carr

1965/10/5

[８－４]

208

未放映

×

143

生き埋め

WALK INTO TERROR

Claude Akins

Bruce Dern

Roy Barcroft

原案/Jerry Adelman

脚/Joanna Thompson

＆Jerry Adelman

監/Thomas Carr

1965/10/12

[８－５]

209

未放映

×

×

酋長イエローサン

ESCORT TO DOOM

Rip Torn

Christopher Dark

Tom Reese

脚/Walter Black

監/Alan Crosland

1965/10/19

[８－６]

210

未放映

×

×

しばり首

HOSTAGE FOR HANGING

Mercedes McCambridge

Robert Blake

Sharon Farrell

Warren Oates

Hal Baylor

脚/Walter Black

監/Herman Hoffman

1965/10/26

[８－７]

211

未放映

×

×

バーケンス・ウーマン

THE VASQUEZ WOMAN

Carol Lawrence

Cesar Romero

Malachi Throne

Robert Phillips

William Bryant

脚/Boris Ingster

＆Louis Vittes

監/Bernard McEveety

1965/11/2

[８－８]

212

未放映

×

144

女牧場主

CLASH AT BROKEN BLUFF

Nancy Gates

Warren Stevens

Elisabeth Fraser

Lyn Edgington

L.Q. Jones

原案/Louis Vittes

＆Ed Adamson

脚/Louis Vittes

監/Charles Haas

1965/11/9

[８－９]

213

未放映

×

×

首吊り保安官

THE PURSUIT

Ralph Bellamy

Jim Davis

Larry Barton

Erik Cooper

Robert Williams

脚/John Dunkel

監/Justus Addiss

1965/11/16

[８－10]

214

未放映

×

145

早撃ち修行

DUEL AT DAYBREAK

Charles Bronson

Jill Haworth

Larry Gates

Brendon Boone

Joe Di Reda

原案/Robert Bloomfield

脚/Robert Bloomfield

＆Herman Miller

監/Sutton Roley

1965/11/23

[８－11]

215

未放映

×

×

土煙

BRUSH WAR AT BUFORD

Robert Middleton

Richard Carlson

Skip Homeier

Tim McIntire

Robert Sorrells

脚/Mort R.Lewis

監/Thomas Carr

1965/11/30

[８－12]

216

未放映

×

×

大砲を持った泥棒

THE TESTING POST

Rory Calhoun

Burt Brinckerhoff

Dick Foran

Lew Brown

Eddie Firestone

Robert Donner

脚/John Hawkins

＆Ward Hawkins

監/Gerd Oswald

1965/12/7

[８－13]

217

未放映

×

146

流砂の川

CROSSING AT WHITE FEATHER

Albert Dekker

Johnny Crawford

Barry Atwater

Dick Foran

脚/Robert Bloomfield

監/Richard Whorf

第８シーズン・メモ

▼第8シーズンからロディがボスに昇格。補佐役はジョン・アイアランド演じるジェド・コルビー。冷静沈着な参謀キャラでロディよりも風格がある。ウィッシュボーンとジム・ケンツは引き続きレギュラー。他に黒人カウボーイのサイモン・ブレイク（レイモンド・サン・ジャック）、若いイギリス人のイアン・キャボット（デイビッド・ワトスン）など。フェイバーさんを始め、ピートやスカーレット、ヘイスース、マッシーは第7シーズンを最後に降板。
▼第8シーズンからオープニング主題歌映像がラフスケッチ風の絵に一新。西部の男たちや牛馬の荒々しいタッチの絵がめまぐるしく次々と切り変わる。ケンツのヒゲがどこへ行ったのかは不明。

▼CBSの当時の番組編成部長で後に社長となるジェームズ・オーブリー[1918－1994]は、第8シーズンより前にローハイドを打ち切る事を考えていたが、ローハイドを贔屓にしていたCBS会長ウィリアム・S・ペイリー[1901－1990]が上級副社長のマイク・ダン[1921－2016]に「オーブリーが何を言っても番組を続けるように」と指示を出した。この頃、CBSではカラー化の話もあったが、使い回してきた牛の群れのシーンの素材映像にかかる予算や、その他の製作費の問題を理由にオーブリー編成部長が反対、カラー化は見送られていた。イーストウッドの伝記「クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説（2010年、早川書房）」を著したマーク・エリオットは同書の中で、CBSがカラー化に踏み切らなかった事で番組はトドメを刺されたと記している（※）。
▼他局の西部劇では、ローハイド第8シーズンと同じ1965年9月に始まった「バークレー牧場」（ABC）はカラー作品としてスタート。6年前の9月開始の「ボナンザ」（NBC）、3年前の1962年9月に始まった「バージニアン」（NBC）はスタート当初からのカラー作品で、2年前の1963年に全4シーズンで終了した「ララミー牧場」（NBC）も、第3シーズンからはカラー化されていた。CBSの看板西部劇「ガンスモーク」がカラー化されたのは翌1966年9月の第12シーズンから。
▼第8シーズンからアメリカでの放送時間が金曜夜7時30分から火曜夜7時30分へと変更。同時間帯での裏番組はABC制作の戦争ドラマ「コンバット！」の第4シーズン。この頃、アメリカではローハイドもコンバットも視聴率が落ちており、ニールセン社の調査による「1965年度シーズンの年間平均視聴率ベスト30」では両作品ともに圏外だった。
▼CBSはペイリー会長の意向で第2話の放送終了後にピート役のシェブ・ウーリーを再復帰させると発表したが、すぐに撤回。それに関して何の相談も受けていなかったエグゼクティブ・プロデューサーのベン・ブラディ[1908－2003]は怒って番組を降板。代役として再び呼び戻されたエンドレ・ボーム[1901－1990]は、ドラマの舞台設定をハワイにしたいと言い始めたがすぐさまそれを撤回して降板するなど第8シーズンの制作側の舞台裏は混乱していた（※）。
▼第8シーズンのプロデューサーは、かつてCBSの「西部のパラディン」「ガンスモーク」、NBCの「ボナンザ」「幌馬車隊」「西部の対決」などの脚本も担当し、ABCのテレビ西部劇「ジェミーの冒険旅行（1963～1964年）」でプロデューサー経験のあるロバート・E・トンプソン[1924－2004]が務めた。トンプソンは1969年のジェーン・フォンダ主演の映画「ひとりぼっちの青春」の脚本をジェームズ・ポーと共同執筆し、第42回アカデミー賞の脚色賞部門にノミネートされている。
▼当時、この最終シーズンは日本語吹き替え版も制作されていたが未放映に終わったという。1997～1998年にはこの内の3話分がビデオで発売され、2001年にはスーパーチャンネルにて4話分がテレビ初放送された。2010年には全13話を収録した日本語版DVDボックスが発売されている。
▼1966年、編集スタッフのジーン・ファウラーJr.[1917－1998]が「アメリカ映画編集者協会」の選ぶ「エディー賞（※テレビシリーズ編集部門）」に前年に続いてノミネートされたがこの年は受賞を逃した。対象作品は＃205「ブートヒルの対決」で、他のノミネート作品は「バークレー牧場（受賞作品）」「アイ・スパイ」「幌馬車隊」。
▼第8シーズンは低視聴率のため、予定されていた全30話の半分にも満たない13話で打ち切りとなったが、クリント・イーストウッドとCBSの契約は円満に話がまとまり、11万9千ドルのギャラを得て、イーストウッドはロディ・イェーツ役に別れを告げた。
▼ローハイドの最終シーンを撮り終えた数日後には、イーストウッドは映画出演の話を持ちかけてきたイタリア人プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスにニューヨークで会ってその仕事を引き受けている。
▼翌1966年2月、イーストウッドは、ラウレンティスの企画したオムニバス映画「華やかな魔女たち」の一篇（第5話）「またもやいつも通りの夜」のロケのため、三たびヨーロッパへ出かけた。引き続きヨーロッパに滞在して5月からはセルジオ・レオーネ監督による主演第3作目のイタリア映画「続・夕陽のガンマン」のロケが始まったが、その撮影も半ばに差しかかった頃、エリック・フレミング事故死の報を現地の新聞記事で知った（※）。
▼最終話「流砂の川」の演出を担当したリチャード・ウォーフ監督[1906－1966]は第1シーズン第1話「法にそむいた女」の監督も務めており、ローハイドはウォーフ監督で始まってウォーフ監督で終わっている。

【第8シーズン欠勤状況】
▲ロディの欠勤数：1回（※欠勤数総計26回）
　＃211・第8S＃7「バーケンス・ウーマン」
●ウィッシュボーンの欠勤数：0回（※欠勤数総計10回）
　第6シーズン以来の皆勤賞（3度目）

（※）参考資料：マーク・エリオット・著、笹森みわこ、早川麻百合・訳

　　　「クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説（2010年、早川書房刊）」

第８シーズン・主なゲスト出演者

▼ジョン・ドリュー・バリモア　John Drew Barrymore（1932－2004）

（ジョン・バリモアとドロレス・コステロの息子）

＃206「黒い名馬」

▼ダグラス・ケネディ　Douglas Kennedy（1915－1973）

（TV西部劇「Steve Donovan, Western Marshal」主役スティーブ・ドノバン保安官役、TV西部劇「バークレー牧場（第3～4シーズン）」保安官役でレギュラー、映画「襲われた幌馬車」他）

＃206「黒い名馬」

▼Ｒ.Ｇ.アームストロング　R. G. Armstrong（1917－2012）

（映画「昼下りの決斗」「ダンディー少佐」「エル・ドラド」「砂漠の流れ者」「ビリー・ザ・キッド 21才の生涯」他）

＃207「六週間の賭」

▼ジェームズ・グレゴリー　James Gregory（1911－2002）

（TV「ローレス・イヤーズ」主役バーニー・ラディツキー警部役、映画「続・猿の惑星」ウルサス将軍役、「エルダー兄弟」ジョン・ウェインの仇役、「影なき狙撃者」他）

＃207「六週間の賭」

▼クロード・エイキンズ　Claude Akins（1926－1994）

（映画「リオ・ブラボー」「続・荒野の七人」「最後の猿の惑星」、TV「爆走トラック！16トン」主演、TV「トラック野郎！B・J」レギュラーなど）

＃208「生き埋め」

▼ブルース・ダーン　Bruce Dern（1936－）

（映画「奴らを高く吊るせ!」「11人のカウボーイ」「華麗なるギャツビー」「名犬ウォン・トン・トン」）

＃208「生き埋め」

▼マーセデス・マッケンブリッジ　Mercedes McCambridge（1916－2004）

（映画「大砂塵」「ジャイアンツ」「武器よさらば」「オール・ザ・キングスメン」他）

＃210「しばり首」

▼ウォーレン・オーツ　Warren Oates（1928－1982）

（映画「デリンジャー」と「ガルシアの首」主演、「昼下りの決斗」「ワイルドバンチ」「ダンディー少佐」「続・荒野の七人」「夜の大捜査線」、TV西部劇「西部のチャンピオン」レギュラーなど）

＃210「しばり首」

▼シーザー・ロメロ　Cesar Romero（1907－1994）

（TV「バットマン」ジョーカー役、TV「戦慄の旅券/危険へのパスポート」主役スティーブ・マックィン役、日米合作映画「緯度0大作戦」他）

＃211「バーケンス・ウーマン」

▼ウィリアム・ブライアント　William Bryant（1924－2001）

（TV「コンバット！(第5シーズン)」マッコール上等兵役で準レギュラー、TV西部劇「アパッチ大平原」ジョージ・クルック将軍役でレギュラー、TV西部劇「荒野の流れ者」グラント大統領役で準レギュラー、映画「マックQ」他）

＃211「バーケンス・ウーマン」

▼ドン・ダイアモンド　Don Diamond（1921－2011）

（TV西部劇「西部の勇者キット・カースン」と「腰抜け中隊」レギュラーなど）

＃211「バーケンス・ウーマン」

▼ジム・デイビス　Jim Davis（1909－1981）

（TV「第八救助隊」主役ウェス・キャメロン役、TV西部劇「Stories of the Century」主演、TV西部劇「少年カウボーイ」レギュラー、TV「ダラス(第1～4シーズン)」レギュラー）

＃213「首吊り保安官」

▼チャールズ・ブロンソン　Charles Bronson（1921－2003）

（映画「荒野の七人」「ウエスタン」「レッド・サン」「大脱走」「狼よさらば」他）

＃214「早撃ち修行」

▼モート・ミルズ　Mort Mills（1919－1993）

（TV西部劇「鉄拳児アダム」レギュラー、映画「サイコ」「黒い罠」「引き裂かれたカーテン」他）

＃215「土煙」

▼ロリー・カルホーン　Rory Calhoun（1922－1999）

（TV西部劇「テキサン」主役ビル・ロンリー役、映画「帰らざる河」「百万長者と結婚する方法」他）

＃216「大砲を持った泥棒」

▼ジョニー・クロフォード　Johnny Crawford（1946－2021）

（TV西部劇「ライフルマン」主人公の息子マーク少年役など。「ララミー牧場」でアンディ少年を演じたロバート・クロフォードJr.の弟）

＃217「流砂の川」

▼アルバート・デッカー　Albert Dekker（1905－1968）

（映画「ボー・ジェスト」「エデンの東」「ワイルドバンチ」「大怪獣ガメラ（アメリカ公開版）」「去年の夏 突然に」他）

＃217「流砂の川」

第１シーズン

第２シーズン

第３シーズン

第４シーズン

第５シーズン

第６シーズン

第７シーズン

第８シーズン