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RAWHIDE

SEASON 1

第1シーズン【1959年1月9日~6月26日】全22話(♯1~♯22)

米国

放映日

[SEASON

話数]

日本

放映日

日本放映時の

サブタイトルと原題

(※カッコ内は改題前の

旧サブタイトル)

ゲスト出演者

※黒文字=男優

※赤文字=女優

原案/脚本/監督

1959/1/9

[1-1]

1959/11/28

法にそむいた女

INCIDENT OF THE TUMBLEWEED

Terry Moore

Val Dufour

John Larch

Tom Conway

Frank Wilcox

原案/Curtis Kenyon

/Fred Freiberger

/Richard Whorf

1959/1/16

[1-2]

1960/1/2

神の裁き

INCIDENT AT ALABASTER PLAIN

Troy Donahue

Suzanne Lloyd

Mark Richman

Martin Balsam

Joe De Santis

/David Swift

/Richard Whorf

1959/1/23

[1-3]

1959/12/5

黒い鞄を持った男

INCIDENT WITH AN EXECUTIONER

Dan Duryea

Jan Shepard

Martin Milner

Marguerite Chapman

James Drury

/James Edmiston

/Charles M.Warren

1959/1/30

[1-4]

1960/1/30

10

迷える心

INCIDENT OF THE WIDOWED DOVE

Sally Forrest

Jay C. Flippen

Harry Shannon

Vic Perrin

Harry Lauter

/David Lang

/Ted Post

1959/2/6

[1-5]

1960/2/6

11

野望の果てに

(狂気の野望)

INCIDENT ON THE EDGE OF MADNESS

Lon Chaney Jr.

Marie Windsor

Alan Marshall

Ralph Reed

Duane Grey

/Herbert Little Jr.

David Victor

監/Andrew V.McLaglen

1959/2/13

[1-6]

1960/2/13

12

消えた心の境界線

(コマンチの願い)

INCIDENT OF THE POWER AND THE PLOW

Brian Donlevy

Michael Pate

Dick Van Patten

Rudolfo Acosta

Carol Thurston

/Fred Freiberger

/Andrew V.McLaglen

1959/2/20

[1-7]

1960/2/20

13

去り行く男

INCIDENT AT BARKER SPRINGS

Paul Richards

June Lockhart

DeForest Kelley

Richard Gilden

Bill Hale

/Les Crutchfield

/Charles M.Warren

1959/2/27

[1-8]

1960/2/27

14

女の命

INCIDENT WEST OF LANO

Martha Hyer

Nancy Hadley

Abby Dalton

Jacqueline Mayo

Robert H. Harris

James Anderson

/Buckley Angell

/Charles M.Warren

1959/3/6

[1-9]

1959/12/26

荒野の白いバラ

(荒野の白バラ)

INCIDENT OF THE TOWN IN TERROR

Margaret O'Brien

Harry Townes

Don Harvey

Pat O'Moore

Russ Conway

/Oliver Crawford

/Ted Post

1959/3/13

[1-10]

10

1960/1/9

10

偽牧師

(欲につかれた男)

INCIDENT OF THE GOLDEN CALF

Macdonald Carey

John Pickard

Richard Shannon

Chuck Roberson

Charles H. Gray

/Endre Bohem

/Jesse Hibbs

1959/3/20

[1-11]

11

1960/1/16

11

決戦の河

INCIDENT OF THE COYOTE WEED

Rick Jason

Buzz Martin

Jorge Moreno

Garry Walberg

James Gavin

/David Lang

/Jesse Hibbs

1959/4/3

[1-12]

12

1960/1/23

12

愛の勝利

INCIDENT OF THE CHUBASCO

George Brent

John Ericson

Olive Sturgess

Noah Beery Jr.

Stacy Harris

/Al C.Ward

/Buzz Kulik

1959/4/10

[1-13]

13

1959/12/12

×

廃墟の町の悲劇

INCIDENT OF THE CURIOUS STREET

Mercedes McCambridge

James Westerfield

Whitney Blake

Dennis Cross

Ralph Moody

原案/N.B.Stone Jr.

/Earl Baldwin

N.B.Stone Jr.

/Ted Post

1959/4/17

[1-14]

14

1960/3/12

16

13

死の湖

INCIDENT OF THE DOG DAYS

Addison Richards

Don Dubbins

R.G.Armstrong

Ross Elliott

John Vivyan

/Samuel A.Peeples

/George Sherman

1959/4/24

[1-15]

15

1960/3/5

15

14

おとりの女

INCIDENT OF THE CALICO GUN

Gloria Talbott

Jack Lord

Steve Mitchell

Myron Healey

Damian O'Flynn

/Winston Miller

/Jesse Hibbs

1959/5/1

[1-16]

16

1960/3/26

18

16

荒野を逃れて

INCIDENT OF THE MISPLACED INDIANS

Kim Hunter

Lyle Talbot

Virginia Gregg

Richard Hale

Robert Carson

/David Victor

Herbert Little Jr.

/Jesse Hibbs

1959/5/8

[1-17]

17

1960/3/19

17

15

私刑の町

INCIDENT OF FEAR IN THE STREETS

Gary Merrill

Robert Driscoll

Corey Allen

Morris Ankrum

Don Haggerty

Eleanor Ayer

/Fred Freiberger

/Andrew V.McLaglen

1959/5/15

[1-18]

18

1960/4/2

1960/4/16

19

17

大いなる説得

INCIDENT BELOW THE BRAZOS

Leslie Nielsen

Martin Landau

Kathleen Crowley

Irene Tedrow

William Joyce

/Herbert Purdom

/Jack Arnold

1959/5/22

[1-19]

19

1961/12/30

84

18

水あらそい

INCIDENT OF THE DRY DRIVE

Victor Jory

Jean Inness

Ron Hagerthy

Chris Alcaide

/John Dunkel

/Andrew V.McLaglen

1959/6/5

[1-20]

20

1960/4/9

20

19

崩れた計画

INCIDENT OF THE JUDAS TRAP

Nina Foch

Gerald Mohr

Jane Nigh

Phyllis Coates

Hugh Sanders

/David Lang

/Jesse Hibbs

1959/6/12

[1-21]

21

1960/4/23

21

20

真夜中の暴動

INCIDENT IN NO MAN'S LAND

Brian Keith

Phyllis Avery

Reed Hadley

Mary Beth Hughes

Shirley Knight

原案/Lawrence L.Goldman

/Buckley Angell

/Jack Arnold

1959/6/26

[1-22]

22

1960/4/30

22

21

コマンチェロの襲撃

INCIDENT OF A BURST OF EVIL

Linda Cristal

H.M. Wynant

Elisha Cook Jr.

Eve McVeagh

Charles Bateman

脚/Buckley Angell

監/George Sherman



   
S1#1「法にそむいた女 / INCIDENT OF THE TUMBLEWEED」
(米国:1959/1/9、日本:1959/11/28)
S1#1「法にそむいた女」あらすじ

元南軍兵士のフェイバーをボスとする一行は、セデリアを目指して3000頭もの牛を移送していた。その途中、囚人を護送中の一団と出会う。ところが囚人たちは脱走を企て、保安官が重傷を負ってしまう。そこでフェイバーと、補佐役を務めるロディが代わりに護送することになる。しかし更にその護送車を、囚人の仲間が追跡していた。(イマジカBS)

隊長ギル・フェイバーに率いられて一行は北を目指して牛の群れを追いながら旅をしていた。途中、囚人を護送中の裁判執行官に出会う。ところが囚人たちが暴動を起こし、執行官が負傷してしまう。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ○/LD○/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名
(当時の年齢)
生没年(没年齢)
原案 Curtis Kenyon(46) 1912-2003(91)
脚色Fred Freiberger(43) 1915-2003(88)
監督 Richard Whorf(52) 1906-1966(60)
レギュラー(※リンク先はIMDB)
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カウボーイ Earl Parker(31) 1927-2002(74)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#1「法にそむいた女」ゲスト
Dallas(女囚ダラス)
 【声・藤波京子】
Terry Moore(30) 1929-
Lennie Dawson(脱走を企てた囚人)
 【声・富田耕吉(富田耕生)】
John Larch(44) 1914-2005(91)
Sinclair(イギリス人の囚人) Tom Conway(54) 1904-1967(62)
Wilt Jackson(保安官) Frank Wilcox(51) 1907-1974(66)
Matt Hays(囚人) Maurice Manson(45) 1913-2002(89)
Luke Storm(女囚の夫ルーク) Val Dufour(31) 1927-2000(73)
Norm Morton(若い囚人ノーム)
  声・市川治?
David Whorf(24) 1934-2020(85)
Art Gray(保安官助手) Bob Steele(51) 1907-1988(81)
Jed Ryan(ルークと合流した囚人) Bill Hale(36) 1922-2011(89)
Virgo(インディアンの囚人) John War Eagle(57) 1901-1991(89)
S1#1「法にそむいた女」その他の声の出演
梶哲也
主なゲストの代表作
▼テリー・ムーア(1929-):女囚ダラス
(映画「猿人ジョー・ヤング」主演、「足ながおじさん」「ガス燈」「愛しのシバよ帰れ(アカデミー助演女優賞候補)」、TV西部劇「大牧場」レギュラーなど)※大富豪ハワード・ヒューズ[1905-1976]と極秘婚
▼ジョン・ラーチ(1914-2005):脱走を企てた囚人レニー
(映画「ダーティハリー」マッケイ本部長役、「恐怖のメロディ」「悪魔の棲む家」「七人の無頼漢」)
※出演回:s1#1「法にそむいた女」、s5#10「前科者」
S1#1「法にそむいた女」オープニング語り

牛の世話をすることより我々にとって大きな問題は牛の群れをマーケットに運ぶ事にある。
テキサスの南端からセデリアで貨車に乗せるまで2400キロのつらい旅なのである。

私はギル・フェイバー。この大仕事の責任者だ。

出発号令:無し エンディング
S1#1「法にそむいた女」宣材写真

S1#1「法にそむいた女」メモ

▼ローハイドが制作されるに至った番組草創期のネタや概要は以下↓のトップページの項目を御覧下さい。
ローハイド総合メモ(雑誌・書籍から集めた番組草創期などの小ネタ集)
ローハイド概要
▼第1シーズンのレギュラー7人衆。前列左からケンツ、スカーレット、マッシー、後列左からウィッシュボーン、ピート、フェイバーさん、ロディ。

▼幾つかの海外サイトの情報によると、一番最初に撮影されたエピソードは「法にそむいた女」ではなく第7話に回された「去り行く男」なのだが、プロデューサーのチャールズ・マーキス・ウォーレンが新ドラマの幕開けとして放送するにはふさわしくない暗い復讐譚だと判断し、「法にそむいた女」が第1話に選ばれたとのこと。
▼女囚ダラス(テリー・ムーア)に心を惹かれかけたロディにフェイバーさんが「お前はいつもああいう種類の女には同情しちゃうんだ。本気になるな」と注意を与えるが、フェイバーさんの忠告も虚しく、ロディはこれから数々の女難に見舞われていく事になる。
▼フェイバーさんの第1回目の格闘相手は脱走を企てた囚人レニー(ジョン・ラーチ)。馬に乗って逃げようとした所を飛び掛かって引きずり降ろし、殴り合いの末に最後は顔面に右パンチ、左ボディー、右アッパーの3連発で26秒のKO勝利。ロディは逃走しようとしたダラスを「女は引き受けた!」とウキウキでダラスの背後から襲いかかってタックルを決めて押し倒すもダラスにマウントを取られかけるが最後は背後からの抱きしめ体勢で確保。
▼フェイバーさんや部下たちが悪人に背後から後頭部を殴打されて気を失ってピンチに陥るという今後のローハイドでお馴染みとなるシーンの第1号はこの回のフェイバーさん。個人別の後頭部殴打回数・第1位はおそらくロディ。一部のローハイドファンの間ではロディは後頭部を殴られ過ぎた事が原因で女の趣味が特殊(年増・人妻・未亡人好き)になったのではないかという説がささやかれている。
▼日本語吹替版のダラスは、夫ルークとの会話場面で身体が触れそうなほどの近距離にいる背後のフェイバーさんとロディの事を「こいつら」ではなく、なぜか「奴ら」と連呼する。
▼第1話の演出を担当したリチャード・ウォーフ監督は全8シーズンを通じてわずか3話分のみの出番だったが第1シーズンの第1話と第2話、そして第8シーズン最終話の監督を務め、「ローハイド」はウォーフ監督で始まり、ウォーフ監督で終わっている。
▼囚人シンクレアに首を絞められたダラスを助ける若い囚人ノームを演じたデイビッド・ウォーフは、この第1話の演出を手がけたウォーフ監督の息子で、のちに演出側に回り、助監督としてTVドラマ「バットマン」や「FBIアメリカ連邦警察」など数々の作品を手がけた。
▼ラストを締めるフェイバーさんの「さあ行くぞ!しゅっぱ-つ!」の出発号令はまだ第1話には無く、第2話から。
▼第1話という事もあり、日本語吹替版の翻訳担当者・加藤裕康氏が個々のキャラクター設定をまだ掴みきっていなかったようで、ピート(声:金内吉男)がフェイバーさんに対して堂々とタメ口をきいている。





   
S1#2「神の裁き / INCIDENT AT ALABASTER PLAIN」
(米国:1959/1/16、日本:1960/1/2)
S1#2「神の裁き」あらすじ

フェイバー率いる一行は、荒野に立つ教会に差しかかる。そこでは、何とロディの親友が結婚式を挙げていた。ロディたちは結婚パーティーに招かれるが、そこへ花嫁の義兄が乗り込んでくる。すると彼は財産目当てに義父を殺してしまい…。(イマジカBS)

水を求めて立ち寄ったある教会で、一行は結婚式に招かれる。花婿はロディの親友だった。しかし、花嫁の兄で勘当されたならず者のマスティックが突然現れ、空気は一変する。彼は一家の財産が目当てでやってきたのだった。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ○/LD○/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本David Swift(39) 1919-2001(82)
監督 Richard Whorf(52) 1906-1966(60)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カウボーイ Earl Parker(31) 1927-2002(74)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#2「神の裁き」ゲスト
Mastic(花嫁の異父兄)
 【声・保科三良】
Mark Richman(31) 1927-2021(93)
Father Fabian(神父)
 【声・千葉順二】
Martin Balsam(39) 1919-1996(76)
Buzz Travis(ロディの親友) Troy Donahue(22) 1936-2001(65)
Justice Cardin(花嫁の父)
 【声・小池朝雄】
Joe De Santis(49) 1909-1989(80)
Varbena Cardin(花嫁)
 【声・田辺奈々子】
Suzanne Lloyd(24) 1934-
Kellum(マスティックの仲間) Peter Mamakos(40) 1918-2008(89)
ノンクレジット
Brace(マスティックの仲間) Gregg Barton(46) 1912-2000(88)
Gun Guard(結婚式の護衛) Myron Healey(35) 1923-2005(82)
S1#2「神の裁き」その他の声の出演
戸田皓久、新井和夫(新井量大)、小池明義
主なゲストの代表作
▼マーク・リッチマン(1927-2021):花嫁の異父兄マスティック
(TV「特捜官ニック・ケイン」主役、「ダイナスティ」レギュラーなど)
▼マーティン・バルサム(1919-1996):神父
(映画「十二人の怒れる男」「サイコ」「トラ・トラ・トラ!」「ティファニーで朝食を」「オリエント急行殺人事件」「裏街・太陽の天使(アカデミー助演男優賞)」)
▼トロイ・ドナヒュー(1936-2001):ロディの親友ボブ(クレジットでは”バズ”)
(TV「サーフサイド6」サンディ・ウィンフィールド役でレギュラー、「ハワイアン・アイ(第4シーズン)」フィル・バートン役でレギュラー、映画「恋愛専科」主演、「避暑地の出来事」)
S1#2「神の裁き」オープニング語り

私たちはミズリー州のサンアントンからおよそ1600キロ離れているところに3千頭の牛と共にテキサスからやって来た。
うまくゆけば一日20キロぐらいは進める。だが、毎日うまくゆくとは限らない。
雨も降るし、寒い時もある。時には照りつける太陽の元でかわいた土地をゆかねばならない。風が強くなれば砂で目をやられる。苦労はたくさんあるが、仲間たちはみんな仕事に熱心な者たちばかりだから助かる。
ピート・ノーランはよくできた男である。若いが、しっかり者のロディ・イェーツ。

腕の強いジョー・スカーレット。ジム・ケンツは男らしい。この連中はみな何か特技を持っている。
コックのウィッシュボーン。その相棒のマッシー。この変わった連中をリードしているのが私、ギル・フェイバー。一行の責任者である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#2「神の裁き」宣材写真
↓の左はローハイドのコミックブック(1964年発売)の表紙より。
第2話のクライマックスシーンの写真が表紙に使われている。
S1#2「神の裁き」メモ

▼第2話の舞台となる白い教会はアリゾナ州ツーソンにある「サン・ザビエル伝道教会」(Mission San Xavier del Bac)。スペインの神父によって1783~1797年にかけて建てられたアリゾナ州では最も古いヨーロッパ風建築物。キリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルにちなんで命名され、異名は「砂漠の白い鳩」。

↓ボブの結婚式の場面は教会の内部が使われている。

↓教会正面の入り口前での銃撃戦。(A)奥から走って来るロディ、(B)ロディへ銃口を向けているマスティックの手下、(C)物陰に身を潜めるマスティック、(D)手下を狙うフェイバーさん。

↓上記のクライマックスの銃撃戦でフェイバーさんが隠れていた壁もまだ健在。

↓教会裏門の撮影当時と現在。

↓中庭から眺めた裏門方向の新旧比較。左は水をもらいに来たウィッシュボーンたちが騒いで揉めている場面。現在は画面奥の中庭に井戸は見当たらず、当時は撮影用の作り物を置いていた模様。手前の中庭は地面の大部分が土だったが現在は全面がレンガ舗装されている。


(1)マスティックに会うためロディとボブがやって来てボブが撃たれた裏門
(2)結婚式を終えたボブが縛られているロディを見つけた井戸のある中庭(クライマックスの銃撃戦はここからスタート)
(3)ロディが走って来た通路
(4)ロディを狙うマスティックの手下が潜んでいた場所
(5)ロディを狙うマスティックの手下を背後から撃ったフェイバーさんがいた場所
(6)追いつめられたマスティックが登った塔
▼ロディが南軍にいた時の戦友ボブ(トロイ・ドナヒュー)と再会。ボブと一緒に過ごした苦しい捕虜生活を「広い牢に明かりがたった一つ」と少し振り返る。ロディのつらい捕虜生活の話は#12「愛の勝利」でも語られる。
▼ボブの結婚披露宴パーティーに一行が招待され、フェイバーさんとロディとピートが出かける前にキャンプ地で髭を剃ったりお召かしをする場面の直前にあったシーンが日本語吹替版ではカットされている。ウィッシュボーンが手鏡を見ながら櫛で髭を整えていると、横から現れたピートがその手鏡を覗いてからヒシャクで水を飲むついでにウィッシュボーンの頭へ水をかけるイタズラをして立ち去るというのがカットシーン。吹替版では他にマスティックが花嫁の父と家の中で会話をしてから素手と銃で殴り倒す3分40秒間ほどの場面もカットされている。

▼クライマックスは教会での銃撃戦。フェイバーさんのアドリブ的な頭脳プレーが光る。
▼一行が運んでいる3千頭の食用牛はテキサスの100人以上の牧場主達から託された物である事が判明。
▼ウィッシュボーンが披露宴パーティーでどの婦人をダンスに誘うか思案し、独身と既婚の見分け方をピートに質問。「どれが独身の女かわかるかい?」「誰でもいいから踊ろうと誘えばいいさ。その時、怒る男がなけりゃ誰でも独身さ」。ウィッシュボーンは誘いに応じた一人の婦人とダンスを踊り始めるが…。
▼ロディの言によればピートは南西部のアリゾナ出身の模様。
▼金内吉男の代役で羽佐間道夫がピートの声を担当。






S1#3「黒い鞄を持った男 / INCIDENT WITH AN EXECUTIONER」
(米国:1959/1/23、日本:1959/12/5)
S1#3「黒い鞄を持った男」あらすじ

フェイバーたちは、転倒した馬車の乗客を救う。彼らは何者かに追われ、逃げていたのだという。乗客たちを付け狙う男は、彼らがフェイバー一行と同行しても追って来る。しかし男が誰を何のために狙うのかが判らず、一同は不安に怯える。(イマジカBS)

一行は、転倒した馬車を見つける。何者かに後をつけられ、スピードを上げていたのだという。乗客たちは皆、狙われているのが自分ではないかと疑い、不安を募らせる。後をつけてきた男の正体は…。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ○/LD○/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 James Edmiston(47) 1912-1959(47)
監督 Charles M. Warren(46) 1912-1990(77)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カウボーイ Earl Parker(31) 1927-2002(74)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#3「黒い鞄を持った男」ゲスト
Jardin(黒い鞄の男)
 【声・村瀬正彦】
Dan Duryea(52) 1907-1968(61)
Johnny Doan(大牧場主の若者) Martin Milner(27) 1931-2015(83)
Madge(酒場の女主人)
 【声・前田敏子】
Marguerite Chapman(40) 1918-1999(81)
Kenley(早撃ち自慢の若者)
 【声・羽佐間道夫】
James Drury(24) 1934-2020(85)
Mary(酒場の歌手) Jan Shepard(30) 1928-
Vanryzin(銀行の頭取)
  声・西桂太?
Stafford Repp(40) 1918-1974(56)
The Salesman(商人) William Schallert(36) 1922-2016(93)
Stagecoach Driver(馭者) Glen Gordon(44) 1914-1977(63)
S1#3「黒い鞄を持った男」その他の声の出演
黒沢良、大宮悌二
主なゲストの代表作
▼ダン・デュリエ(1907-1968):黒い鞄の男ジョードン
(映画「黒い天使」と「ザ・バーグラー」主演、「ウィンチェスター銃’73」「スカーレット・ストリート」「恐怖省」「飾窓の女」)
※出演回:s1#3「黒い鞄を持った男」、s5#9「群狼の谷」、s6#9「祈りなき牧師」
▼マーティン・ミルナー(1931-2015):大牧場主の若者ジョニー
(TV「ルート66」主役トッド・スタイルス役、TV「特捜隊アダム12」主役ピート・マロイ役、映画「OK牧場の決斗」ジェームズ・アープ役、「硫黄島の砂」)
▼ジェームズ・ドルーリー(1934-2020):早撃ち自慢の若者ケンウィック(クレジットでは”ケンリー”)
(長寿TV西部劇「バージニアン」主役バージニアン役、映画「昼下りの決斗」)
※出演回:s1#3「黒い鞄を持った男」、s3#20「最後の勝利」、s3#29「血塗られた花園」
S1#3「黒い鞄を持った男」オープニング語り

3千頭の家畜を追って果てしない荒野をゆく私たちカウボーイは絶えず家畜のトラブルや様々な危険にさらされながら旅を続ける。
どんな事が起きても家畜を安全にたくみにさばける者は私たちカウボーイをおいて他に誰がいるだろう。
私、ギル・フェイバーもその一人である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#3「黒い鞄を持った男」メモ

▼フェイバーさんによる1対1のガンファイト第1弾。落下するコインの真ん中に穴をあけた早撃ち自慢の若者ケンウィック(ジェームズ・ドルーリー)をも簡単に倒してしまうほどの実力を持つ"黒い鞄の男"ジョードン(ダン・デュリエ)と対決。この後もガンファイトシリーズは#8「女の命」#14「死の湖」と続く。

▼早撃ち自慢のケンウィックを演じたジェームズ・ドルーリーは3年8ヵ月後(ローハイド第5シーズンの開始と同時期)、テレビ西部劇「バージニアン」に主演。バージニアンは1話90分のカラー作品で1962年から1971年まで全9シーズン249話も続いた人気作品となった。

▼馬車の乗客の一人でカウボーイたちを見下している銀行頭取のバンライズン(スタッフォード・レップ)が、物語の中の常識であるフェイバーさんの「”さん”付け呼び」にツッコミを入れてしまったためにロディの怒りを買う。部下を始めとしてローハイドのほとんどの登場人物からフェイバーさんは(原語音声では)「ミスター・フェイバー」と呼ばれている。時には悪人からも。
▼前回は羽佐間道夫だったピートの声が金内吉男に戻る。






S1#4「迷える心 / INCIDENT OF THE WIDOWED DOVE」
(米国:1959/1/30、日本:1960/1/30)
S1#4「迷える心」あらすじ

ある日、ロディは町で、彼の財布を拾ったと言う女性と知り合う。町を出たいという彼女のために金を渡そうとするロディだが、フェイバーはその手の女を信じるなという。ところがロディは忠告するフェイバーに反目し、牛追いを辞めてしまう。フェイバーは彼を連れ戻そうとするが…。(イマジカBS)

ある日、全員で休暇をとって町へ繰り出す。そこでロディは一人の美しい婦人と出会う。町を出たいのだが金がないという彼女に、ロデイはほだされてなんとか金を工面してやろうとするが、実は彼女は町の保安官の妻だった。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 David Lang(45) 1913-2007(93)
監督 Ted Post(40) 1918-2013(95)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カウボーイ Earl Parker(31) 1927-2002(74)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#4「迷える心」ゲスト
Clovis Lindstrom(保安官の妻)
 【声・北条美智留】
Sally Forrest(30) 1928-2015(86)
Marshal Lindstrom(保安官)
 【声・小松方正】
Jay C. Flippen(59) 1899-1971(71)
Claggert(牢番の老人) Harry Shannon(68) 1890-1964(74)
Poke(保安官の下働き)
  声・藤岡琢也?
Vic Perrin(42) 1916-1989(73)
Billy Grant(部下のビリー) Harry Lauter(44) 1914-1990(76)
The Bartender(バーテンダー) Fred Graham(50) 1908-1979(70)
The Printer(新聞を貼った男) Harry Harvey Sr.(58) 1901-1985(84)
The Undertaker(葬儀屋のトラガー) Dick Ryan(62) 1896-1969(72)
The Croupier(賭博ディーラー) Henry Wills(37) 1921-1994(73)
ノンクレジット
Townsman(町の男) George Bruggeman(54) 1904-1967(62)
Don Happy(42) 1916-2006(89)
Jack Perrin(62) 1896-1967(71)
Brawler(喧嘩の男) Charles Horvath(38) 1920-1978(57)
Gambler(賭博の客) Brick Sullivan(59) 1899-1959(60)
S1#4「迷える心」その他の声の出演
北山年夫
S1#4「迷える心」オープニング語り

牛を追って旅を続けると一口(ひとくち)に言ってもそれには深い川を渡ったり、ホコリにまみれたり、目に見えぬ苦労がつきまとう。
これは牛の来るのを待っている買い手たちには想像のできぬ事だ。
しかし、カウボーイたちはそうした苦労をいとわず、毎日、牛を追い回している。
私、ギル・フェイバーもその一人である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#4「迷える心」メモ

▼ロディ女難編・第1弾。病的なまでに嫉妬深い保安官の夫リンドストローム(ジェイ・C・フリッペン)や町に嫌気がさしているクロビス(サリー・フォレスト)にロディが人妻と知らずに同情、町を出たいが旅費が無いと言うクロビスに自分の今回の給料50ドルを旅の資金として貸そうとする。「ああいう女は男を見るとカモにするんだ。俺は今まで色んな女を見て来たからわかる。あれはどう見たって玄人だぞ。お前を騙してるんだよ」と経験豊富な立場からクロビスが元水商売女である事を見抜いて忠告してくれたフェイバーさんにロディは反発、クロビスの悪口を取り消して皆の前で謝罪するようフェイバーさんに要求し、カウボーイを辞めると言い出す。頭を冷やして目を覚まさせてやろうと水を頭にぶっかけてきたウィッシュボーンを殴るロディ。ウィッシュボーンの仇を取ってやるとピートがロディの喧嘩相手に立候補するも、師匠のウィッシュボーンが殴られたせいか意外な事にマッシーも「ピートさん、ここは俺に任せて下さいよ!」と馬から下りてウキウキでロディの喧嘩相手に名乗りを挙げるなど癒し系キャラに似合わぬ好戦的なところを見せるが、最終的にフェイバーさんv.sロディのタイマン勝負が実現し、37秒で決着。しかし、勝敗に関係なくロディはカウボーイを辞めてしまう。
▼フェイバーさんはロディを自分の片腕として育て上げようという方針である事が判明。

▼冒頭で町へ遊びに行く前に半裸になってハシャぎ、酒場では集団乱闘のきっかけを作る部下ビリーを演じたハリー・ローターは端役オンリーで主演級のゲストではないものの、レギュラーや準レギュラー経験者を除いたローハイド全出演者の中で公式の出演数12回は第1位。ローターはテレビ西部劇の脇役を中心に活躍、1955~1958年放映のテレビ西部劇「テキサス決死隊(全3シーズン52話)」ではレギュラーを務めた。右の画像は「テキサス決死隊」より左がローター、右は主演のウィラード・パーカー。
▼第4話の演出を手がけたテッド・ポスト監督は第1シーズンから第6シーズンまで計24話分を演出し、後にクリント・イーストウッド主演映画「奴らを高く吊るせ!」と「ダーティハリー2」の監督を務めている。
▼金内吉男の代役で再び羽佐間道夫がピートの声を担当。






S1#5「野望の果てに / INCIDENT ON THE EDGE OF MADNESS」
(米国:1959/2/6、日本:1960/2/6)
S1#5「野望の果てに」あらすじ

一行の前に、フェイバーの元上官ミレット大佐が現れた。大佐は夫人と共に、新パナマ連邦国建国に参加せよと呼びかける。ジェスは誘惑に乗り、大佐の呼びかけに応じてしまう。さらに、増水した川越えで若いカウボーイの犠牲者が出てしまい、それを見た他の者も大佐の下へと行ってしまい…。(イマジカBS)

増水した川の水が引くのを待ちながら、いらだちが高まっている一行。そこへフェイバーの軍隊時代の上官ミレットが女性連れで現れる。その女性、ナンシーの美しさに目がくらんだジェスは、共に新しい国を作ろうというミレットにそそのかされ、ついて行こうとする。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Herbert Little Jr.   
David Victor(48) 1910-1989(79)
監督 Andrew V.McLaglen(38) 1920-2014(94)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カウボーイ Earl Parker(31) 1927-2002(74)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#5「野望の果てに」ゲスト
Jesse Childress(部下ジェス) Lon Chaney Jr.(52) 1906-1973(67)
Narcie(大佐の女・ナーシー)
 【声・武藤礼子】
Marie Windsor(39) 1919-2000(80)
Warren Millett(ミレット大佐) Alan Marshall(49) 1909-1961(52)
Boston(若い新入り部下ボストン) Ralph Reed(27) 1931-1997(65)
Brad(大佐についた部下ブラッド)
  声・森山周一郎?
Duane Grey(37) 1921-2001(80)
Mayor Haslip(町長) Fay Roope(65) 1893-1961(67)
Zachariah(黒人執事ザチャーリア) Jester Hairston(57) 1901-2000(98)
The Professor(バンジョー弾き) George Hickman(52) 1906-1984(78)
ノンクレジット
Soldier(新パナマ連邦国兵士) Emile Avery(50) 1908-1985(77)
Bartender(酒場のバーテンダー) William H. O'Brien(67) 1891-1981(89)
主なゲストの代表作
▼ロン・チャニー Jr.(1906-1973):部下ジェス
(映画「真昼の決闘」マーチン元保安官役、「大平原」「廿日鼠と人間」「狼男」「フランケンシュタインの幽霊」「ミイラの墓場」「フランケンシュタインと狼男」)※怪奇俳優ロン・チャニー[1883-1930]の息子
※出演回:s1#5「野望の果てに」、s5#17「酒場の令嬢」
▼マリー・ウィンザー(1919-2000):大佐の女ナーシー・アダムス
(映画「現金に体を張れ」「その女を殺せ」「女囚大脱走」「地平線から来た男」)
※出演回:s1#5「野望の果てに」、s3#26「埋もれた愛」、s6#15「錆びた二連銃」
S1#5「野望の果てに」オープニング語り

牛を追っての旅はいつも苦労がともなうものだ。
雨に濡れた時でも冷えきった体を毛布ひとつで暖めたり、衣服についた虫を地面に広げて取り除いたりする。このような事はカウボーイにとってはごくありきたりのことだが、普通の人たちには絶えられない事であろう。
その上、カウボーイたちは厳しい訓練と集団の規律に従わねばならない。
しかし、厳しさが度を越すといつかは爆発して大騒ぎを始めるようになる。
この調整にあたるのが私、ギル・フェイバーの役目である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#5「野望の果てに」メモ

▼南北戦争(1861年~1865年)当時、フェイバーさんの上官だったミレット大佐(アラン・マーシャル)が登場。戦争中、南軍に所属していた頃のフェイバーさんの階級が大尉であったことが明かされ、ピートが南軍兵士として参加していた1862年12月のメアリー高地(Marye's Heights:※吹き替えでは「マリー高地」)での北軍との戦闘(フレデリックスバーグの戦い)についても触れられ、戦争終結から間もない時期という設定だけあって、ローハイドでは南北戦争時代の話が随所に登場する。
▼パナマ皇帝を名乗るミレット大佐は、戦争で負けた南部をまとめて再び北部への対抗勢力にしようと「新パナマ連邦国」建国という壮大な野望を一行の前でブチ上げ、新入り部下ジェス(ロン・チャニーJr.)は大佐の女・ナーシー(マリー・ウィンザー)の色香に惑わされ、その胡散臭い兵士募集の話に乗ってしまう。大佐の与太話を信じ、キャンプ地にやって来て皆を煽って騒ぐジェスにフェイバーさんもブチ切れてジェスに鉄拳制裁を加えようとするが、相手は狼男やフランケンシュタインの怪物やミイラ男、吸血鬼ドラキュラ役などをこなしてモンスター経験豊富なロン・チャニーJr.演じるジェス。第1話からここまでケンカ戦績2戦2勝2KOのフェイバーさんもジェスには大苦戦。
▼ミレット大佐がフェイバーさんの背後から挨拶代わりに発した「報告せよ大尉!気をつけ!」の不意打ち号令に軍隊時代の記憶が甦ったのか条件反射の如くほんの一瞬だけ背筋を伸ばし、うっかり反応しかけたフェイバーさん。気を悪くしたのか、元々ウマが合わなかったのか、フェイバーさんはかつての上官ミレットの名前を呼び捨てにし、素っ気ない態度。
▼今回の話や#10「偽牧師」#14「死の湖」など、大勢の部下たちがうまい話につられたり、愛想を尽かしたりなどしてフェイバーさんの元を離れていくという話がたまにあるが、レギュラーの中ではジム・ケンツとジョー・スカーレットの裏切り率が高く、対照的にウィッシュボーンは『フェイバーさんとなら地獄の底までも一緒にお供する』(#6「消えた心の境界線」より)と公言しているだけあって、ほとんどのケースでフェイバーさんの味方をしている。ロディとピートに関してはケース・バイ・ケース。マッシーはフェイバーさんの味方というよりウィッシュボーンの意見に全面的に従う模様。
▼ロディ得意の持ちネタは「20ドル金貨を握りしめたとたんに竜巻にさらわれて50セント銅貨が2枚しか残らなかった男」の話。いつもなら必ず爆笑を取る鉄板ネタのようだがニオサの町へ遊びに行く許可が下りずに鬱憤がたまっている同僚にはまったくウケず。
▼大佐の館の黒人執事ザチャーリアがナーシーにうながされてフェイバーさんの前で歌声を披露。演じるジェスター・ヘアーストンは作詞作曲編曲も手がける歌手兼俳優。海外サイトの情報によるとローハイドの主題歌を作曲したディミトリ・ティオムキン[1895-1979]と親交があった事から今回の出演となったと書かれている。
▼フェイバーさんの初キスシーンがあるがキス直後に悪女の色仕掛けの誘惑にハマった振りをしていた事が判明。策略の裏を見透かされ、プライドも傷つけられて逆上した悪女ナーシーに「畜生!」とビンタ攻撃を受けるがジェスのハードパンチに比べれば虫に刺された程度のナーシーの一撃にフェイバーさんはビクともせず。そのフェイバーさんが帰った直後、ナーシーが大佐と口論中に発したフェイバーさん評「ギル・フェイバーってなかなか男らしくて頼もしいじゃないの。見渡したところ、あなたのウチじゃあの人に匹敵する人物はいないわ」。
▼ヒロイン役のマリー・ウィンザーは今回は悪女役だが第3シーズン#26「埋もれた愛」では善人役も演じている。右の画像はこの回より3年前の1956年公開の映画「女囚大脱走(Swamp Women / Swamp Diamonds)」の制作会見でのスナップ。この映画はローハイドでそれぞれ単独ヒロインとしてゲスト出演回のある3人の女優が共演しているというなかなか珍しい作品(映画の出演クレジットの表記を見る限りでは3人で「主演」)。
左からビヴァリー・ガーランド【s2#2「恐怖の一夜」、s5#10「前科者」、s5#21「マダム・デラ」】、
キャロル・マシューズ【s6#24「孤独な道化師」】、
マリー・ウィンザー【s1#5「野望の果てに」、s3#26「埋もれた愛」、s6#15「錆びた二連銃」】。
映画は、収監後も盗んだダイヤの隠し場所を明かさない女囚ジョシー(ウィンザー)やヴェラ(ガーランド)を捜査当局がわざと脱獄させ、女囚に成りすましていた潜入捜査官リー(マシューズ)が行動を共にしてダイヤの行方を追うというストーリー。

▼元南軍のミレット大佐を演じたアラン・マーシャルは、南北戦争時代が描かれた20年前の1939年公開の名作映画「風と共に去りぬ」で当時はレット・バトラー役の有力候補だったという。
▼金内吉男の代役で羽佐間道夫が2話連続でピートの声を担当。
▼日本初放映時の邦題は「狂気の野望」。





   
S1#6「消えた心の境界線 / INCIDENT OF THE POWER AND THE PLOW 」
(米国:1959/2/13、日本:1960/2/13)
S1#6「消えた心の境界線」あらすじ

ろくな草を与えることができず、牛がやせる一方だったところ、フェイバーはようやく豊かな牧草地を見つける。フェイバーとイェーツが土地の主であるレストンに頼みにいくと、快く滞在を受けいれてくれた。ところがコマンチの子供にアメを買ってやると、レストンは一転、彼らを自分の土地から追い出してしまう。フェイバーたちは、コマンチたちに助けを求めるが…。(イマジカBS)

丸三日、草を与えることができずに牛はやせる一方だった。そんなとき、一行は牧草の茂った土地に入る。地主のレストンは、快くフェイバーたちの滞在を許す。しかし、レストンたちは、コマンチに暴力を振るっていた…。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ○/LD○/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本Fred Freiberger(43) 1915-2003(88)
監督 Andrew V.McLaglen(38) 1920-2014(94)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
カウボーイ Walter Lawrence(57) 1901-1961(59)
Earl Parker(31) 1927-2002(74)
Forest Burns(45) 1914-1994(80)
Frosty Royce(48) 1910-1965(54)
S1#6「消えた心の境界線」ゲスト
Jed Reston(地主レストン)
 【声・勝田久】
Brian Donlevy(58) 1901-1972(71)
Taslatch(善良なコマンチ族)
 【声・市村昌治】
Michael Pate(38) 1920-2008(88)
Chisera(コマンチ族のリーダー) Rudolfo Acosta(38) 1920-1974(54)
Matt Reston(地主の息子マット) Dick Van Patten(30) 1928-2015(86)
Will Morton(貨物取扱店の店主)
  声・藤岡琢也?
Malcolm Atterbury(51) 1907-1992(85)
Henny Morton(店主の妻) Jeanne Bates(40) 1918-2007(89)
Waneea(タスラッチの妻ワニア) Carol Thurston(38) 1920-1969(49)
Storekeeper(雑貨店の店主) Sandy Kenyon(36) 1922-2010(87)
Sheriff(保安官) Robert Gist(41) 1917-1998(80)
ノンクレジット
Townsman(町の男) Bill Clark(40) 1919-1973(54)
Indian(コマンチ族) Allen Jaffe(30) 1928-1989(60)
Bannion(レストンの部下) Jack Williams(37) 1921-2007(85)
主なゲストの代表作
▼マイケル・ペイト(1920-2008):善良なコマンチ族のタスラッチ
(エリック・フレミング主演映画「不死者の呪い」吸血鬼ガンマン役、映画「ホンドー」とTV西部劇「アパッチ大平原」で酋長ビットロ役など)
※出演回:s1#6「消えた心の境界線」、s3#2「二つの墓標」、s3#7「因習の墓場」、s3#20「最後の勝利」、s6#14「シャイアンの虜」
▼ロドルフォ・アコスタ(1920-1974):コマンチ族のリーダー、チセラ
(映画「続・荒野の七人」ロルカの部下ロペス役、「ホンドー」「エルダー兄弟」「燃える平原児」、TV西部劇「ハイシャパラル(第1~2シーズン)」レギュラーなど)
※出演回:s1#6「消えた心の境界線」、s3#7「因習の墓場」、s5#27「白いインディアン」、s6#18「アパッチ峡谷」
S1#6「消えた心の境界線」オープニング語り

セデリアの道は長くてけわしい。
運の悪い時には色んな事が重なって来るからそれはなおさらだ。
平原で豪雨に叩かれ、やっと山を越えたかと思うと雪が舞っている。
また、牛泥棒に散々悩まされ、やっと捕まえたかと思うと水や草のない幾日かが続く。
そうなると牛は言う事をきかず、カウボーイたちにも焦りが出る。
これを乗りきるには、みんなを励まし、力づける者がいなくてはならん。
それが私、ギル・フェイバーの役目である。

今回の「いいか行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#6「消えた心の境界線」宣材写真
S1#6「消えた心の境界線」メモ

▼「暴走親父に次第に疑問を持ち始める息子シリーズ」その1。#17「私刑の町」#19「水あらそい」も同じテーマのエピソード。
▼レストンに虐げられる善良なコマンチ族のタスラッチを演じたマイケル・ペイトは、エリック・フレミングがローハイド出演前に主演したB級ホラー西部劇映画「不死者の呪い / Curse of the Undead(1959年5月公開、制作:ユニバーサルピクチャーズ※日本未公開)」でフレミングとの共演経験あり。映画はフレミング演じる牧師が十字架を溶かして作った弾丸でペイト演じる不死身の吸血鬼ガンマンと対決するという内容。この映画には#18「大いなる説得」のヒロイン役キャスリーン・クローリーも出演している。下の画像左はフレミングの首を絞めるペイト。右はフレミングとクローリー。

下の画像2枚はラストの1対1のガンファイトの場面。手前がペイトで奥にいるのがフレミング。

下の左画像は映画「不死者の呪い」のペイトとフレミング。右は「消えた心の境界線」。ペイトは他にも第3シーズンに3回、第6シーズンに1回と、計5回ゲスト出演。中でも第3シーズン#20「最後の勝利」では原案も担当している。

▼羽佐間道夫が金内吉男の代役で3話連続でピートの声を担当。
▼日本初放映時の邦題は「コマンチの願い」。1997年5月13日にNHK衛星第2放送で再放送された際は「消えた心の境界線」に改題されていたが、1998年1月21日に発売されたビデオでは「コマンチの願い」の旧邦題で収録されている。






S1#7「去り行く男 / INCIDENT AT BARKER SPRINGS」
(米国:1959/2/20、日本:1960/2/20)
S1#7「去り行く男」あらすじ

新米のランスは、仕事の時にもほこりがいやだと言って覆面を取らず、反抗的な態度を見せる。一行は信用がおけずに怪しむ。さらにフェイバーはブレイゾーという男を雇う。彼は元殺し屋で、実はランスはブレイゾーの弟であった。彼は弟を殺し屋の道から救いたいと告げる。(イマジカBS)

新米のランスは、決して覆面をとろうとせず、何かと反抗的で周囲の反感を買っていた。そこへやってきたブレイゾーと名乗る男が一人、新たに一行に加わる。実は、ブレイゾーはランスの兄で、しかもかつては殺し屋として名をはせた人物だった。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ○/LD○/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Les Crutchfield(43) 1916-1966(50)
監督 Charles M. Warren(46) 1912-1990(77)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
S1#7「去り行く男」ゲスト
Rainy Dawson
(レストランの店主で未亡人)
June Lockhart(33) 1925-
Brazo Ford(元・殺し屋)
 【声・富田耕吉】
Paul Richards(34) 1924-1974(50)
Lance Ford(覆面の新入り)
 【声・大宮悌二】
Richard Gilden(27) 1931-
Slate Prell(町の有力者) DeForest Kelley(39) 1920-1999(79)
Marshal Tobin(保安官) Bill Hale(36) 1922-2011(89)
ノンクレジット
スレートの手下 Earl Parker(31) 1927-2002(74)
Milan Smith(35) 1923-2001(78)
主なゲストの代表作
▼ジューン・ロックハート(1925-):レストラン店主で未亡人レニー・ドースン
(TV「宇宙家族ロビンソン」ロビンソン家の母役、TV「名犬ラッシー」マーティン家の母役(二代目)、映画「若草の頃」)
▼ポール・リチャーズ(1924-1974):元・殺し屋ブラゾー
(TV「ブレーキング・ポイント」主役マッキンリー・トンプソン医師役[※医療ドラマ「ベン・ケーシー」からのスピンオフ作品]、映画「続・猿の惑星」「ディミトリアスと闘士」)
※出演回:s1#7「去り行く男」、s4#17「可愛い訪問者」
▼デフォレスト・ケリー(1920-1999):町の有力者スレート
(TV「スタートレック/宇宙大作戦」ドクター・マッコイ役、映画「OK牧場の決斗」)
S1#7「去り行く男」オープニング語り

牛を追って長い旅を続けるためには楽しい事もあれば、いやな事もある。
いやな思い出はできることならさらりと忘れてしまいたいものだ。
私たちが扱っている3千頭の中には色んな焼き印が押してある。
大牧場主の物、小牧場主の物。その一匹一匹に牧場主の願いが込められている。
故郷(くに)を出る時はまだほんの子牛だったものが、北の市場に着く頃には立派な牛に成長し、高い値で買われていく。
その収穫のある牛を牧場主たちは故郷(くに)で待っているのだ。
その事を思うと責任の重さについ緊張する。
そんな時でも笑ってみんなを激励し、指揮しなくてはならない者がいる。
それが私、ギル・フェイバーである。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#7「去り行く男」宣材写真
S1#7「去り行く男」メモ

▼幾つかの海外サイトの情報によると、一番最初に撮影されたエピソードはプロデューサーのチャールズ・マーキス・ウォーレン自らが監督したこの「去り行く男」。だがウォーレンの判断で#1「法にそむいた女」が第1話として放映された。
▼「去り行く男」の撮影開始当初、コックのウィッシュボーン役はロバート・カリカート[1917-1993]だったが、イメージに合わないというウォーレンの判断で降板させられた。そこでウォーレンは前年に自身が監督した西部劇映画「峡谷の対決/Cattle Empire(※日本未公開)」に出演したポール・ブラインガーをウィッシュボーン役に抜擢。「去り行く男」で撮影済みだったカリカートの出演部分をブラインガーで全て新しく撮り直したという。右の画像2枚はカリカートがまだウィッシュボーン役だった頃の物。打ち合わせ中と思われるフレミングやイーストウッド、シェブ・ウーリーらの顔も見える上の写真の左から二人目と、スタジオの衣裳部屋を出たところと思われる下の画像で左端にいるのが幻のウィッシュボーンことロバート・カリカート。スーツ姿の人物がプロデューサーのウォーレン。
▼ウォーレンが監督を務めた西部劇映画「峡谷の対決」(1958年)には、ブラインガーの他にもジム・ケンツ役のスティーブ・レインズとジョー・スカーレット役のロッキー・シャーハン(二人はノンクレジット出演)、クレイ・フォレスター役(第4~5シーズンのレギュラー)のチャールズ・H・グレイなど後にローハイドのレギュラーとなる4人が揃って出演している。下の左画像はブラインガーと主演のジョエル・マクリー[1905-1990]。右画像はブラインガーとマクリーに拳銃を突きつける三人(左からレインズ、シャーハン、グレイ)。

▼「峡谷の対決」には後にローハイドにゲスト出演するグロリア・タルボット(第1シーズン#15「おとりの女」ヒロイン役など:画像左)、フィリス・コーツ(第1シーズン#20「崩れた計画」ピートの元婚約者役など:画像右)、ドン・ハガティ(第1シーズン#17「私刑の町」監禁された保安官役、第2シーズン#30「脱獄囚と少女」脱獄囚役など)、ビング・ラッセル(第4シーズン#30「意外な敵」)やリチャード・シャノン、パトリック・オムーア、デュアン・グレイらも出演しており、さらにノンクレジットの端役だった3人の俳優と上述のブラインガーら4人を加えると「峡谷の対決」の出演者14人が後にローハイドに出演する事となる。「峡谷の対決」の脚本には第4シーズンにウォーレンの後を継いでローハイドの2代目プロデューサーに就任するエンドレ・ボーム[1901-1990]も関わっている。
▼日本で「峡谷の対決」は劇場未公開だが、1964(昭和39)年1月12日に日本テレビで日本語吹替え版が放送されている。ブラインガーとスティーブ・レインズは永井一郎と藤岡琢也、ローハイドでそれぞれを演じた二人が吹替えを担当しており、悪役のリチャード・シャノンを小林修が担当している。
▼金内吉男の代役で羽佐間道夫が4話連続でピートの声を担当。






S1#8「女の命 / INCIDENT WEST OF LANO」
(米国:1959/2/27、日本:1960/2/27 )
S1#8「女の命」あらすじ

一行は馬車が壊れて立ち往生していた女性たちに出会う。彼女たちは町から追い出されたため、次の町まで送ってくれるようフェイバーに頼み、一行に同行することとなる。川にさしかかったところ、向こう岸にいた男たちと渡る順で争いになり、やむなくキャンプを張ることに。その夜、対岸にいたその男たちが酔って女を連れ去ろうとし、女たちのリーダーが男を撃ち殺してしまう。(イマジカBS)

女曲芸師の一行と行動を共にすることになったフェイバーたち。フェイバーはリーダーのハンナ(※吹き替えでは「ハナ」)に心ひかれていく。一行は、川を渡る順番をめぐって別のグループと対峙する。そして、悲劇が起きる…。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Buckley Angell(51) 1907-2000(92)
監督 Charles M. Warren(46) 1912-1990(77)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(39) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カウボーイ Earl Parker(31) 1927-2002(74)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#8「女の命」ゲスト
Hannah Haley(女曲芸師ハナ)
 【声・瀬能礼子】
Martha Hyer(34) 1924-2014(89)
Joe Blaney(牛追いのボス)
 【声・二見忠男】
Robert H. Harris(47) 1911-1981(70)
Emily Haley(女曲芸師) Nancy Hadley(27) 1931-
Troxel(早撃ちトロキセル)
 【声・瀬下和久】
James Anderson(37) 1921-1969(48)
Ruth(女曲芸師) Abby Dalton(26) 1932-2020(88)
Margaret(女曲芸師) Jacqueline Mayo(25) 1933-2017(84)
Morrow(ブレイニーの部下)
  声・永井一郎?
Ron Soble(26) 1932-2002(70)
Dawson(ハナに射殺された男) K.L. Smith(36) 1922-1981(58)
主なゲストの代表作
▼マーサ・ハイヤー(1924-2014):女曲芸師一座の座長ハナ(クレジットでは”ハンナ”)
(映画「走り来る人々(アカデミー助演女優賞候補)」「エルダー兄弟」ヒロイン役、「麗しのサブリナ」、日米合作・東宝映画「運命」主演)
S1#8「女の命」オープニング語り

カウボーイの生活に憧れて志願して来る者が後を絶たない。
確かにカウボーイの生活は見た目に華やかだ。
牛を追って大自然の中をゆく事はどんなに素晴らしい事であろう。
そこにはロマンスがあり、サスペンスがあり。
しかし、それはあくまでも表面だけの事だ。
実際の生活はむしろ、ひどく退屈で苦しい。
それでもカウボーイたちは鼻唄まじりで牛を追い、長い旅を続けている。
この一行の責任者が、私、ギル・フェイバーである。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#8「女の命」宣材写真

S1#8「女の命」メモ

▼1958年に2ヶ月間でまとめ撮りされた第一期撮影分(9話分)は番組スポンサーが西部劇モノに難色を示した事でお蔵入り濃厚となったが、1958年末にCBS会長が放映を決めた事で年明けの1959年から撮影が再開された。幾つかの海外サイトの情報によると、その第二期撮影分はプロデューサーのチャールズ・M・ウォーレン自らが監督を務める「女の命」から撮影がスタートしたという。
#3「黒い鞄を持った男」に続くフェイバーさんによる1対1のガンファイト第2弾。川を渡る順番をめぐって揉めたブレイニー(ロバート・H・ハリス)率いるカウボーイ集団の一人で、過去に何人も殺しているという早撃ちトロキセル(ジェームス・アンダーソン)と対決。

▼今回、建てられた墓の十字架は#1「法にそむいた女」で建てられた十字架と同じ物で、斜面になっているロケ地も同じ場所(下の左画像が「法にそむいた女」で右が「女の命」)。

▼フェイバーさんの2回目のキスシーンあり。フェイバーさんに惚れた積極的なハナ(マーサ・ハイヤー)に唇を奪われる。だがフェイバーさんは部下たちの手前もあり、ハナの好意をやんわりと断わる。
▼5話ぶりにピートの声が羽佐間道夫から金内吉男に戻る。






S1#9「荒野の白いバラ / INCIDENT OF THE TOWN IN TERROR」
(米国:1959/3/6、日本:1959/12/26)
S1#9「荒野の白いバラ」あらすじ

ロディが体調を崩す。同じ頃、牛が炭そ熱にかかる。やがてロディが倒れ、炭そ熱が疑われる。フェイバーは近くの町から看護人のベツィーを連れてきて看てもらうが、病状ははっきりしない。町の者たちは炭そ熱の伝染を恐れ、ベツィーもろとも一行を町へ入れまいと銃で阻む。(イマジカBS)

一頭の牛が「炭素熱」にかかる。これは人間にも伝染する病気だった。やがてロディが高熱を出してしまう。伝染を恐れる町の人々は、銃を持ってロディのいる家を取り囲む。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

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脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Oliver Crawford(41) 1917-2008(91)
監督 Ted Post(40) 1918-2013(95)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#9「荒野の白いバラ」ゲスト
Betsy Stauffe(看護婦ベツィー) Margaret O'Brien(22) 1937-
Amos Stauffer(薬剤師で↑の父) Harry Townes(44) 1914-2001(86)
Joe Greevey(町の行政員) Don C. Harvey(47) 1911-1963(51)
Matt Novak(町の行政員) Pat O'Moore(49) 1909-1983(74)
Josh Miller(町の行政員) Russ Conway(45) 1913-2009(95)
Yaeger(部下イーガー) Kem Dibbs(41) 1917-1996(78)
Windy(ロディを看病した部下) Dan White(50) 1908-1980(72)
Cowhand(イーガーを殴る部下)
  声・藤岡琢也?
James Gavin(39) 1919-2008(88)
Yaeger's Pal(イーガーの仲間) Garry Walberg(37) 1921-2012(90)
ノンクレジット
Townsman(町の男) Frosty Royce(48) 1910-1965(54)
Cap Somers(65) 1893-1970(77)
Sailor Vincent(57) 1901-1966(64)
主なゲストの代表作
▼マーガレット・オブライエン(1937-):看護婦ベツィー
(映画「若草物語」マーチ家四姉妹の三女役、「若草の頃」スミス家四姉妹の四女役、大映映画「二人の瞳」※美空ひばりと共演)
S1#9「荒野の白いバラ」オープニング語り

牛を追っての長い旅には多くの苦労がつきもの。
しかし、スムーズに事が運んでる場合でも退屈を感ずることがない。
見渡す限りの草原、青い空、そして澄みきった泉をまの当たりに見ながら、過ぎ去った事、これから出会いそうな事などを思いめぐらすのは楽しい。
だが、油断は大敵だ。3千頭の牛と20名近くのカウボーイを率いての旅であれば必ず色んな問題が起きてくる。
いつどのような問題が起きようとそれを素早く処理しなくてはならん。
それが私、ギル・フェイバーの仕事である。

出発号令:無し エンディング
S1#9「荒野の白いバラ」宣材写真
S1#9「荒野の白いバラ」メモ

▼新入り部下3人組(左から:ジェームズ・ギャビン、ケム・ディッブス、ゲーリー・ウォルバーグ)が炭疽熱の伝染と武装した町の人々を恐れて一行からこっそり抜けようとする。夜の闇に乗じ、銃を一発ブっ放して牛が騒ぎ出した隙に逃げる計画を提案したケム・ディッブス(役名:イーガー、中央)を、意外といい奴だったギャビン(左)が怒りの鉄拳制裁。殴られて目が覚めたディッブスも反省し、三人は思いとどまる。
▼この新入りトリオは次々回の#11「決戦の河」にも揃って登場(リーダー格のイーガー役のケム・ディッブスは役名が"ポーター"に変更)。だが結局はトリオの内、ディッブスは毒殺され、ギャビンは戦死する事となる。フェイバーさんの部下はレギュラー以外の新入りの死亡率が高く、やはりこの第9話の時に逃げておけば…という悔やまれる結果に。
▼町へ運ばれたロディの病状とフェイバーさんの様子がわからず、いてもたってもいられないピートが武装した町の人々が警戒する中を一人で突破して調べに行くと言い出す。血気にはやって無茶をしようとするピートをウィッシュボーンが「一つ言っておきたい事がある。今は牛の群れを統率してんのはオメーだ。ロディとフェイバーさんに何か起これば、あんたは俺たちのボスになる人だぜ。だからフェイバーさんは安心して行ったんだ。あんたを信用して留守を任したんだ。(コーヒーを手渡しながら)さ、わかってんだろうな」とたしなめる。ピートがナンバー3という立場にあり、万一の時はピートがボスに昇格して一行が旅を続ける方針である事が判明。
▼第2シーズン#10「シャイアンの掟」からコリンズ役で準レギュラーとなるドン・ハーベイがフェイバーさんを町に入れまいとする行政員トリオの一人、グリービー役で出演している。
▼日本初放映時の邦題は「荒野の白バラ」。






S1#10「偽牧師 / INCIDENT OF THE GOLDEN CALF」
(米国:1959/3/13、日本:1960/1/9)
S1#10「偽牧師」あらすじ

フェイバー一行は、炎天下の中座り込んでいる男に出会う。彼は牧師で、金が発掘され人々の心が荒んでしまった町から追い出されてきたという。彼が仕事が欲しいと言うので、フェイバーは雇い入れることにする。一方、病気で牛を失ったと言う男たちが現われ、フェイバーたちの牛を安く売れと言い出し…。(イマジカBS)

一行は、金の石を持った牧師に出会う。金が見つかったために、町の人々が変わってしまい、彼は追い出されたのだという。途中、フェイバーの牛を買いたいというカウボーイたちが現れる。いったんは断るフェイバーだったが、部下たちが牧師と共に金を探しに行ってしまい、窮地に陥る。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Endre Bohem(57) 1901-1990(89)
監督 Jesse Hibbs(53) 1906-1985(79)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
カウボーイ Earl Parker(31) 1927-2002(74)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#10「偽牧師」ゲスト
Brother Bent(牧師ベント)
 【声・富田耕吉】
Macdonald Carey(45) 1913-1994(81)
Flagg(カウボーイのフラッグ)
  声・市村昌治?
Charles Gray(37) 1921-2008(86)
Clint Crowley(牛追いのボス)
 【声・大塚周夫】
John Pickard(45) 1913-1993(80)
Fred Rocket(元・部下)
  声・森山周一郎?
Richard Shannon(38) 1920-1989(69)
Baxter(クローリーの部下) Chuck Roberson(39) 1919-1988(69)
Inn Keeper(酒場の店主) Clem Fuller(50) 1908-1961(52)
ノンクレジット
Crowley Cowhand
(クローリーの部下)
Jimmie Booth(33) 1925-2017(91)
主なゲストの代表作
▼マクドナルド・ケリー(1913-1994):牧師ベント
(TV「ロック・アップ」主役ハーバート・L・マリス弁護士役、TV「デイズ・オブ・アワ・ライブス」主役トム・ホートン医師役(1965~1994)、TV「ドクター・クリスチャン」主演、映画「テキサス決死隊」「コマンチ族の怒り」)
▼ジョン・ピッカード(1913-1993):牛追いのボス、クローリー
(TV西部劇「第五騎兵隊」主役シャンク・アダムス隊長役、TV西部劇「ガンスリンガー」レギュラー、映画「西部の王者ローン・レンジャー」「勇気ある追跡」)
※出演回:s1#10「偽牧師」、s2#15「蛇のような男」、s3#1「ロヨ渓谷の叛乱」、s4#1「無頼の父親」、s4#29「背後の悪魔」、s4#30「意外な敵」、s6#6「ファラガット峠の暴走」、s6#24「孤独な道化師」、s7#1「挑戦」(※ノンクレジット)、s7#15「老いた英雄」、s7#24「友情の清算」
S1#10「偽牧師」オープニング語り

牛を育てる牧場はテキサスの南端にある。
市場はそこから2600キロ以上も離れた所にある。
しかも、セデリアまでの道は一日にせいぜい10キロか20キロぐらいしか進めない道だ。
草原に草が繁り、川の水が豊かな時は気持ち良く簡単に進める。
だが、日照りが続くと草がしおれ、水が全然ない所をゆかねばならない時もある。
そうなると牛は気が立って扱いにくくなる。
そんな時でも我々は力の続く限り頑張る。
そして、いつもみんなを励ますのが私、ギル・フェイバーの役目なのである。

今回の「よーし行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#10「偽牧師」メモ

#5「野望の果てに」に続く"部下反乱編その2"。フェイバーさんは20人ほどいた部下たちにほとんど逃げられて残った部下は3人だけ。自分を含めた4人だけでは3千頭もの牛を扱えないので、伝染病で全ての牛を失って酒場でクダを巻いているクローリー(ジョン・ピッカード)や、その部下で2年前に規則を破ってフェイバーさんがクビにしたロケット(リチャード・シャノン)たちを雇おうとするも断られた上に足元を見られ、1頭40ドルで売らなくてはいけない牛もわずか1頭2ドルという子牛より安い値段で買い叩かれて3千頭の牛を全て手放してしまう。さらに幌馬車も失った上に手元に残った現金もその日の夜の内に何者かに盗まれるというダメ押しを食らってスッテンテンに。
▼フェイバーさんの牛を丸ごといただこうと企むカウボーイ集団のボスを演じたジョン・ピッカードは今回は悪役だが第2シーズン#15「蛇のような男」では善人の神父を演じている。ピッカードはローハイドに計11回出演し(ノンクレジット出演1回含む)、この後は残り10回の出演の内、7回が保安官役。レギュラーや準レギュラー経験者を除く全出演者の中で(ノンクレジット出演1回を除いた)公式の通算出演回数10回はハリー・ローターの12回に次ぐ第2位。
▼悪役のロケットを演じたリチャード・シャノンは、プロデューサーのチャールズ・マーキス・ウォーレンが監督し、ローハイドのレギュラー出演者やスタッフも関わっている西部劇映画「峡谷の対決(1958年)」にラスボス的存在で出演しているが、1964年に日本テレビで「峡谷の対決」が放送された際にシャノンの吹き替えをフェイバーさん役の声優・小林修が担当している。
▼第4シーズン途中からピートと入れ替わって斥候のクレイ・フォレスター役でレギュラーに加わるチャールズ・H・グレイが金塊に目がくらむカウボーイの一人でフラッグという役で出演している。フラッグは第2シーズン#8「パニクワの墓場」で再登場。
▼日本初放映時の邦題は「欲につかれた男」。3年9ヵ月後の1963年10月5日の再放送時には早くも「偽牧師」と改題されている。






S1#11「決戦の河 / INCIDENT OF THE COYOTE WEED」
(米国:1959/3/20、日本:1960/1/16)
S1#11「決戦の河」あらすじ

フェイバーたちは道中木に吊るされた男を見つける。新人のリベラによると、その土地で恐れられる略奪者サントスの仕業だという。一行はサントスの襲撃を恐れ、疑心暗鬼になる。そんな時、ウィッシュボーンの料理を食べたものたちが次々と倒れ…。 (イマジカBS)

シチューを食べた後、カウボーイたちの体調がおかしくなる。仲間の一人、リベラが実は強盗団の回し者で、毒草を入れたのだった。一行が毒で弱るのを強盗団は待ち構えていた。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 David Lang(45) 1913-2007(93)
監督 Jesse Hibbs(53) 1906-1985(79)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー John Cole  
カイル(吹替版では"トム") Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#11「決戦の河」ゲスト
Rivera(新入りのメキシコ人) Rick Jason(35) 1923-2000(77)
Roy Evans(若い新入り) Buzz Martin(19) 1939-
Grady(戦死する部下) James Gavin(39) 1919-2008(88)
Porter(毒で死ぬ部下) Kem Dibbs(41) 1917-1996(78)
Finch(部下) Garry Walberg(37) 1921-2012(90)
Sanchez(強盗団の首領) Jorge Moreno(42) 1916-1992(75)
ノンクレジット
Bandito(強盗団) Jimmie Booth(33) 1925-2017(91)
主なゲストの代表作
▼リック・ジェイソン(1923-2000):メキシコ人の新入り部下リベラ
(TV「コンバット!」ヘンリー少尉役、TV「危険を買う男ロビン・スコット」主演、角川映画「人間の証明」、東宝映画「小説吉田学校」)
※出演回:s1#11「決戦の河」、s2#10「シャイアンの掟」
S1#11「決戦の河」オープニング語り

牛を追って進む2600キロの道は苦難の連続である。この苦しみに勝ち残る者は、ごくわずかだ。大部分は脱落していく。
こうして選ばれた者が一人前のカウボーイとして育っていく。
この才能を見分ける事は非常に困難な事である。
しかし、私、ギル・フェイバーにとっては、それはやはり、やりがいのある仕事なのである。

今回の「よーし行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#11「決戦の河」メモ

▼この回に建てられた墓標の没年に「1868」年と書かれ、作品内で初めて正確な西暦が判明。南北戦争が終結してから3年後の物語という事になるが、後でこの西暦が急に2年進んだり1年逆戻りするなど、かなりいい加減な数字であった事も徐々に判明。テキサスから北部へ食用牛の輸送が始まったのは南北戦争終了翌年の1866年からで、テキサス州南部に鉄道が開通する1880年代の後半まで続いた。
▼今回のウィッシュボーンのシチューに使われた主な調味料は「塩、パセリ(原語ではコショウ)、ケチャップ、丁字、白コショウ(原語では白コショウではなくチリペッパー[=唐辛子])」+絶対に入れてはいけないコヨテ草。
▼ウィッシュボーンはコック業だけではなく薬の調合などの知識も持ち、ケガの応急処置をするなど医者の役割も兼任している。#16「荒野を逃れて」でも腹痛で倒れたピートの症状を見てすぐにヒ素中毒と見抜いている。
▼ウィッシュボーンがマッシーに指示して調合させた解毒剤の原料は「馬のイラクサ(White Horse Nettle:イラクサ科の植物)、シルバーリーフ(Silver Leaf:キク科の植物)、イヌホオズキ(Nightshade:ナス科の植物)、黒ヒヨス(Black Henbane:ナス科の植物)」。
▼前々回の#9「荒野の白いバラ」で退職(脱走)を希望していたが改心して居残ってしまった新入り部下3人組(画像の右から役名:ポーター、グレイディ、フィンチ)が再登場。ポーターとグレイディには不幸な結末が訪れる。
▼今回のロイや#5「野望の果てに」のボストンなど、ローハイドでは”若い新入り”は死亡フラグ。
▼クライマックスではこれまでで最大規模の集団銃撃戦が展開される。






S1#12「愛の勝利 / INCIDENT OF THE CHUBASCO」
(米国:1959/4/3、日本:1960/1/23)
S1#12「愛の勝利」あらすじ

一行が新たに雇ったブラアインが、幌馬車に女を隠していたことが発覚する。彼女は形だけの結婚から逃れるため、愛するブライアンと共に大地主の夫デブローから逃げ出してきたのだった。また、ロディは、ブライアンが戦時中に味方を裏切ったとして彼を激しく憎んでいた。妻に逃げられた一方のデブローは一行を付け狙う…。(イマジカBS)

新たな人手が必要となったフェイバーは、町でブライアンという男を雇う。しかし、ブライアンのほろ馬車には女が一人隠れていた。女の名はサリー。大地主との愛のない結婚から抜け出してきたのだった。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Al C.Ward(39) 1919-2009(90)
監督 Buzz Kulik(36) 1922-1999(76)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(37) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー / デブローの部下(※二役) John Cole  
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
カウボーイ Don Happy(42) 1916-2006(89)
Clint Sharp(49) 1909-1989(80)
S1#12「愛の勝利」ゲスト
Jefferson Devereaux(地主)
 【声・赤石朝彦】
George Brent(55) 1904-1979(75)
Tom Bryan(ロディの元戦友トム)
 【声・八代駿】
John Ericson(32) 1926-2020(93)
Arkansas(現地採用の部下)
 【声・森山周一郎】
Noah Beery Jr.(45) 1913-1994(81)
Sally Devereaux(地主の若妻)
 【声・翠準子】
Olive Sturgess(25) 1933-
Riggs(現地採用の部下)
  声・藤岡琢也?
Stacy Harris(40) 1918-1973(54)
ノンクレジット
Devereaux Gunman(デブローの部下) Joe Ferrante(41) 1917-2004(86)
主なゲストの代表作
▼ジョン・エリクソン(1926-2020):ロディを裏切った元戦友トム
(TV「ハニーにおまかせ」ハニーの助手サム・ボルト役)
※出演回:s1#12「愛の勝利」、s3#19「淀んだ河」
▼ノア・ビアリー Jr.(1913-1994):現地採用の部下アーカンサス
(映画「赤い河」、TV「ロックフォードの事件メモ」主人公の父役、TV西部劇「アパッチ大平原(「ホンドー」のTV版)」とTV西部劇「サーカスボーイ」でレギュラー)
S1#12「愛の勝利」オープニング語り

牛を追っての旅には危険はつきものだ。
しかも危険は往々にして思いがけない時にやって来る。
そういう時に適切な処置を下す事は大変難しい事である。

それが私、ギル・フェイバーの役目なのである。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#12「愛の勝利」メモ

▼ロディが南軍兵士だった頃に戦友トム・ブライアン(ジョン・エリクソン)の裏切りによって北軍の捕虜になっていたという過去が明らかに。トムが北軍に取り入ってロディたち南軍の情報を北軍に流し続けた結果、捕えられてアリゾナの収容所に捕虜として送られた南軍兵士たちはジメジメした穴グラに監禁されて滅多に太陽も拝めず、餓死者も出るなど苦しい捕虜生活を強いられ、ロディと捕虜仲間たちはこの中でトムにいつか最初に出会った者がトムをブチ殺そうと誓いを立てたという。
▼実際にこの当時のテキサスのカウボーイたちは、そのほとんどが元南軍兵士だったという。ちなみにコック助手のマッシーはテンガロンハットではなく、一行の中ではただ一人だけ南軍兵士の帽子をかぶっている。マッシー自身は南北戦争には参加しておらず、南軍の帽子は、そこらで拾った物をカッコいいからという理由で愛用しているらしい(※テレビジョンエイジ編集部・編「ローハイド その壮大なる西部の叙事詩(1962年、四季社刊)」より)。
▼デブロー達とフェイバーさん一行の揉め事に巻き込まれるのは御免だとばかり、新入りアーカンサス(ノア・ビアリーJr.)は皆が寝静まっている真夜中にトンズラを図り、行きがけの駄賃とばかりフェイバーさんが管理する部下へ払う予定の給料や買い出し資金(推定約5千ドル)を狙って強盗に早変わり。フェイバーさんだけを起こし、騒げば眠っている部下たちを射殺すると脅すが、そこへロディがアーカンサスの後頭部に拳銃を突き付けて現れる。開き直ったアーカンサスはロディに撃たれる前にフェイバーさんの胸に2発はブチ込めると豪語。ライフルの銃口をピタリと胸元に突き付けられて死を覚悟したフェイバーさんは、射殺される前に済ませておかなくてはとアーカンサスの背後に立つロディに向けてボスの仕事の引き継ぎ説明とデブローが来た際の対応など自分の死後にするべき仕事内容を冷静な口調でアーカンサスの頭越しに指示し、アーカンサスを唖然とさせる。アーカンサスが思わず言った「フェイバーさん、あんたの声、墓の下から聞こえてくるようだ…」の表現が秀逸。フェイバーさんのその胆の据わりっぷりに惚れて降参したアーカンサスはたちまちフェイバーさんの熱烈な信者に転向。フェイバーさんも「お前はどこか見どころのある奴だ」とアーカンサスを評価していた事を伝え、ここに忠実さではウィッシュボーンやロディをも上回りそうな部下が突然誕生。
▼フェイバーさんが初めてカウボーイの仕事をした時、ボスが新人に言ったのは「カウボーイがまず警戒しなくちゃならない事は『馬を捨てる事』と『美しい女』」。
▼クライマックスは2話連続で集団銃撃戦。
▼フェイバーさん一行がハーフコート姿を初披露。
▼7話ぶりにピートの声が金内吉男から代役の羽佐間道夫に。






S1#13「廃墟の町の悲劇 / INCIDENT OF THE CURIOUS STREET」
(米国:1959/4/10、日本:1959/12/12)
S1#13「廃墟の町の悲劇」あらすじ

群れからはぐれた迷い牛たちを探しに出たフェイバーとロディは、今は廃墟となっている金鉱のあった町にたどり着き、金鉱の管理人を名乗るルーカスとその息子に出会う。二人がそのまま町を去ろうとしたところ、ルーカス父子に馬車の馭者を殺されて馬も奪われて町から出られず軟禁状態にされて困っているというミセス・ミラーと娘のアンジーたち3人を発見。救出しようとするがルーカスの息子になびいてしまったアンジーを人質に取られた事で拳銃を奪われて丸腰になったフェイバー&ロディ組v.s武装した悪人父子の「猫とネズミの追いかけっこ」がゴーストタウンを舞台に展開される。

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○(デアゴ版)/NHK-BS×/スーパーCh×/シネフィルwow×

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
原案・脚色 N.B.Stone Jr.(47) 1911-1967(55)
脚色 Earl Baldwin(58) 1901-1970(69)
監督 Ted Post(41) 1918-2013(95)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー John Cole  
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
カウボーイ George DeNormand(55) 1903-1976(73)
S1#13「廃墟の町の悲劇」ゲスト
Mrs. Miller(ミラー夫人)
 【声・木下ゆず子】
Mercedes McCambridge(43) 1916-2004(87)
Matt Lucas(金鉱の管理人) James Westerfield(46) 1913-1971(58)
Angie Miller(夫人の娘) Whitney Blake(33) 1926-2002(76)
Waldo Lucas(ルーカスの息子) Dennis Cross(34) 1924-1991(66)
Ed Cory(教会手伝いの老人) Ralph Moody(72) 1886-1971(84)
S1#13「廃墟の町の悲劇」声の出演
立川恵三、香山裕
主なゲストの代表作
▼マーセデス・マッケンブリッジ(1916-2004):ミラー夫人
(映画「オール・ザ・キングスメン(アカデミー助演女優賞)」「ジャイアンツ(アカデミー助演女優賞候補)」「大砂塵」「武器よさらば」)
※出演回:s1#13「廃墟の町の悲劇」、s3#9「素晴らしきママ」、s4#19「欲望の町」、s8#6「しばり首」
S1#13「廃墟の町の悲劇」オープニング語り
When a man's pushing a herd of ornery cows over the Sedalia Trail,
He's got to hope for the best, expect the worst.
You never know what the cows will do.
It keeps a man jumping, always on the watch.
But I wouldn't trade the job.
I'm Gil Favor, Trail Boss.

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#13「廃墟の町の悲劇」宣材写真
S1#13「廃墟の町の悲劇」メモ

▼第13話は日本語吹替音源が紛失したのか過去のNHK-BSとCSの再放送では未放映。ビデオやレーザーディスク、日本語吹替版DVDにも未収録だったが、2016年にデアゴスティーニ・ジャパンから静岡県内限定で発売された「ローハイドDVDコレクション」の第5巻に日本語字幕版が収録されている。このDVDは第1シーズンの第1話から第15話までを1巻に3話ずつ収録した全5巻が2016年5月から7月にかけて発売されたが現在は全巻品切れ。
▼ロディがフェイバーさんにうながされて初めて出発号令を担当。ロディの出発号令は今回と第2シーズン#19「仮面の男」、#30「脱獄囚と少女」、第4シーズン#21「はるかなる夢路」、第5シーズン#14「ジョニーの身代金」、第7シーズン#27「銃を持つ女」の計6回。
▼マーセデス・マッケンブリッジは第3シーズン#9「素晴らしきママ」ではマッシーの母親役で出演。エリック・フレミングは1962年に来日した際に「共演したい女優は?」との質問に「演技のうまい人」という理由でバーバラ・スタンウィック(※第4シーズン#14「閉ざされた野望」で共演)を挙げ、同時に「映画の友」1962年5月号のインタビューではマッケンブリッジの名も挙げている。
▼新聞のテレビ欄によると前回は代役の羽佐間道夫だったピートの声が金内吉男に戻った模様。






S1#14「死の湖 / INCIDENT OF THE DOG DAYS」
(米国:1959/4/17、日本:1960/3/12)
S1#14「死の湖」あらすじ

荒地を突き進むため、ジョニーという男を雇う。ところがジョニーは殺人犯の似顔絵に似ており、一行は激しく動揺し、内輪もめとなる。しかし先を急ぐフェイバーは、迂回せず荒れ地を突っ切る道を選ぶのだが…。(イマジカBS)

荒地を渡ることになった一行は、素性の知れないカウボーイたちも臨時に雇うが、お互いが疑心暗鬼になり、ぎくしゃくとした雰囲気になる。ささいなことからケンカが始まり、フェイバーまでもが撃ち合いをする羽目に…。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Samuel A.Peeples(51) 1917-1997(79)
監督 George Sherman(50) 1908-1991(82)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
準レギュラー
カイル(※台詞あり) Milan Smith(35) 1923-2001(78)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー John Cole  
S1#14「死の湖」ゲスト
Billy Carter
(ジョニーこと早撃ちビリー)
 【声・樋口功】
Don Dubbins(30) 1928-1991(63)
Enoch Talby(ビリーを恨む部下)
 【声・千葉順二】
R.G. Armstrong(42) 1917-2012(95)
Jed Blaine(老カウボーイ)
 【声・小池明義】
Addison Richards(56) 1902-1964(61)
Carl Myers(盗癖のある部下) Ross Elliott(41) 1917-1999(82)
Toby Clark(ロディに忠告した部下) John Vivyan(43) 1915-1983(68)
Bates(早々と辞めた部下) Craig Duncan(40) 1918-1994(76)
Ross(早々と辞めた部下) Hal Roth   
主なゲストの代表作
▼R.G.アームストロング(1917-2012):ビリーを恨む男タルビー
(映画「昼下りの決斗」「ダンディー少佐」「エル・ドラド」「砂漠の流れ者」「ビリー・ザ・キッド 21才の生涯」)
※出演回:s1#14「死の湖」、s2#27「火あぶり」、s5#7「落日の果てに」、s8#3「六週間の賭」
▼ジョン・ビビアン(1915-1983):マイヤーズには用心しろとロディに忠告した部下
(TV「ついてる男/ミスター・ラッキー」主役Mr.ラッキー役など)
※出演回:s1#14「死の湖」、s5#28「生きていた男」
S1#14「死の湖」オープニング語り

生まれたばかりの子牛は本当に可愛い。
しかし、余りのわずらわしさに子牛はとかく嫌われる。あるものは、生まれるとすぐ2ドルかそこらで売られていく。
そういう買い主たちに牛は扱い方ひとつで15倍以上の金で売れますよと持ちかけたら大抵の人は驚く。私たちカウボーイはそういった人たちから預かった牛をはるか遠くの市場に運ぶのである。
私、ギル・フェイバーもその一人である。

出発号令:無し エンディング
S1#14「死の湖」メモ

#5「野望の果てに」#10「偽牧師」に続く部下たちが大挙して辞めてしまう"部下反乱編その3"。残った部下は6人。ケンツとスカーレットはレギュラーながらここまで3回あった"反乱"機会の全てにおいてフェイバーさんを裏切っている。
#3「黒い鞄を持った男」#8「女の命」に続くフェイバーさんによる1対1のガンファイト第3弾。名うての早撃ちでお訊ね者のビリー・カーター(ドン・デュビンズ)と対決するが、第2シーズン以降はフェイバーさんのこういった場面はほとんど見られなくなる。

▼結果的に判断ミスとなったフェイバーさんの決断によって水の全く無い荒れ地を進む事になった一行は、素性の知れない新入り連中の存在や喉の渇き、疲労のせいかイライラが頂点に。疑心暗鬼になった部下たちがあちこちで衝突し、(マッシーとジェドを除く)誰も彼もが殺気立ち、ロディv.sピートの殴り合いの喧嘩まで勃発、へそを曲げて料理を作ろうとしないウィッシュボーンがロディに注意された事に腹を立ててロディに銃口を向けるなど今回はこれまでにない険悪な雰囲気の中で物語が進行する。
▼荒れ地を突っ切る事を独断で決めたフェイバーさんにやや不満気なピートに対し、かつて牛追いカウボーイ集団のボスで牛の群れを全滅させた経験のある新入り老カウボーイのジェド(アディソン・リチャーズ)が「お前さんにもいずれわかるが、自分で決断を下さなきゃならん者はある意味で独りぼっちなんだ」と組織のトップに立った経験者のみが理解できる孤独感を語る。
▼部下たちの前で自分のミスを認めて自身を責めた次の瞬間、「だが、もう済んだ事だ」の一言で終わらせ、さっさと次の行動を部下に命じるフェイバーさんの切り替えの早さも将たる者には必要なスキルというべきか。しかし最後の方では荒れ地の先には水が一滴も無い事が判明、ここまで来ては引き返す事もできず、部下たちの命の危険にも問題が及んだ事で自身の判断ミスを悔やみ、「指導者失格だ…」とさすがのフェイバーさんも心が折れかけるが、直後にとてつもない大きな決断を下す。
▼「ローハイドでは死んだ奴は数秒後には(登場人物からも視聴者からも)存在を忘れ去られる」と(一部のファンの間で)言われる?が、時代は西部の荒くれ者やガンマンたちが多数登場する西部開拓期、木製の十字架が立てられる事が日常茶飯事なローハイドでは、この切り替えの早さも当然の流れというべきか。
▼マッシーがコックになりたいのではなく、実はカウボーイになるのが夢だという事実が判明。






S1#15「おとりの女 / INCIDENT OF THE CALICO GUN」
(米国:1959/4/24、日本:1960/3/5)
S1#15「おとりの女」あらすじ

一行は、若い娘が家を焼いているところに通りがかる。彼女は、病で両親を亡くし、その土地を離れるつもりだと言う。フェイバーは彼女を同行させることにするが、例によってロディが熱を上げる。しかし、彼女にはフェイバーにもロディにも明かさぬ秘密があって…。(イマジカBS)

燃える家の前に一人の女がたたずんでいた。伝染病で両親を失い、家ごと焼いたのだという。ロディはその女性、ジェニーに一目ぼれしてしまう。しかし実は彼女の正体は…。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Winston Miller(48) 1910-1994(83)
監督 Jesse Hibbs(53) 1906-1985(79)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
アーノルド Rick Arnold  
ベイリー John Cole  
カウボーイ Clem Fuller(50) 1908-1961(52)
カイル Milan Smith(35) 1923-2001(78)
S1#15「おとりの女」ゲスト
Blake(引き込み強盗のボス)
 【声・原田一夫】
Jack Lord(38) 1920-1998(77)
Jenny Watson(おとりの女)
 【声・牧野和子】
Gloria Talbott(28) 1931-2000(69)
Jeb(ブレイクの弟) Myron Healey(35) 1923-2005(82)
Kid(ブレイクの小柄な弟) Gene Collins(27) 1932-2015(83)
Dave(女好きな部下デイブ)
 【声・羽佐間道夫】
Steve Mitchell(32) 1926-2007(80)
Paymaster(給料を運んで来た紳士)
  声・羽佐間道夫?
Damian O'Flynn(52) 1907-1982(75)
主なゲストの代表作
▼ジャック・ロード(1920-1998):引き込み強盗のボス、ブレイク
(TV「ハワイ5-O」主役スティーブ・マクギャレット役、TV西部劇「西部のチャンピオン」主役ストーニー・バーク役、映画「西部の人」「007 ドクター・ノオ」)
※出演回:s1#15「おとりの女」、s3#21「愛の鎖」
▼グロリア・タルボット(1931-2000):おとりの女ジェニー
(映画「峡谷の対決(※チャールズ・マーキス・ウォーレン監督)」「俺たちは天使じゃない(1955年版)」、TV西部劇のゲストは「カウボーイGメン」「平原児シスコ・キッド」「アニーよ銃をとれ」「ロイ・ロジャース」「モーガン警部」「シュガー・フット(アリゾナ・トム)」「レストレス・ガン」「ボナンザ」「西部の反逆児」「バット・マスターソン」「ショットガン・スレード」「拳銃無宿」「スミスという男」「保安官ワイアット・アープ」「拳銃街道」「アパッチ保安官」「サーカス西部を行く」「ブロンコ」「幌馬車隊」「ララミー牧場」「ガンスモーク」など。現代ドラマは「スーパーマン」「名探偵ダイヤモンド」「ドクター・キルデア」「サーフサイド6」「アンタッチャブル」「パパ大好き」「名犬ラッシー」「ペリー・メイスン」など)
※出演回:s1#15「おとりの女」、s3#11「妄執の果て」、s4#8「笑いを忘れた男」
S1#15「おとりの女」オープニング語り

牛を目的地に運ぶまでには色んな事にあう。
牛が逃げ出す事もあれば洪水にあう。
病気にもかかれば干ばつにも見舞われる。
しかし、こういう事は滅多に起こる物ではない。
毎日、退屈な旅の連続である。
来る日も来る日も、おんなじ顔を眺めて暮らし、牛の群れを見て過ごす。しまいには同僚の顔と牛の顔との区別がつかなくなってしまう。
私、ギル・フェイバーもそのような旅を続ける一人である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#15「おとりの女」宣材写真
S1#15「おとりの女」メモ

#4「迷える心」に続くロディ女難編・第2弾。ロディがジェニー(グロリア・タルボット)に夢中になった事で結果的に一行を窮地に陥れてしまう。
▼両親を亡くしたジェニーをやむなく同道させる事にしたフェイバーさんは女日照りが続く部下たちが浮足立ってジェニーとの間に何かトラブルが起きるのではないかと心配する。シルバー町まで同行する事になったジェニーが一行の面々に紹介されている最中、「大歓迎です」とニヤけながら見ていたロディに気づいていたフェイバーさんは後で「おいロディ、彼女を監視してくれ」とロディをジェニーの監視役に指名、すぐ続けて「ウィッシュボーンがお前の監視をする」と釘を刺す事を忘れない。
▼ロディがこれから寝ようとしていたフェイバーさんに恋愛相談。「本当に真剣なんですよ」「それはよくわかるよ。お前はいつも女に真剣に惚れるからな」「今度は特別です」「よくわかるがお前はいつもそうだ」「でも今度だけは」「だがな、今度はあまり急過ぎるんじゃないかな」とローハイドを見慣れている人には既視感のある会話が交わされた後、ジェニーをなんとか攻略したいロディがフェイバーさんに援護射撃を要請。自分の良いところをジェニーに吹き込んで株を上げてもらう作戦を依頼する。翌日、フェイバーさんはジェニーに「ロディはいい男です」とプッシュするがジェニーは「でも若すぎるわ」。フェイバーさんはその日の夜にロディに成果を聞かれて「ああ、いい奴だと言ってたよ。…今、忙しいんだ。恋の取り持ちまで手が回らんぜ。自分で聞いてみろ」と、まったくやる気なし。ロディは自らアタックした結果、初キスシーンにこぎつけるが。
▼ジェニーはこの19世紀の時代には存在していない尻ポケットの刺繍「W」が有名なラングラー・ジーンズ(創業1947年)をはいている。
▼独身だと思われていたフェイバーさんにかつて結婚歴があったことがロディの口から語られているが、この第1シーズンではその奥さんがすでに亡くなっている事や二人の娘がいる事にはまだ触れていない。ちなみにフェイバーさんのモデルとなったジョージ・C・ダッフィールド[1824-1908]は牛追い旅に出る10年前の1856年に結婚したものの翌年に妻を亡くしている。ダッフィールドは1866年の牛追い旅を終えた翌年に18歳年下の女性と再婚した。
▼フェイバーさんは部下へ渡す給料を最初から全額持ち歩いて旅をしている訳ではなく、テキサスの雇い主たちから一行が立ち寄る先々の町の銀行へ定期的に送金してもらっている模様。
▼マッシーがコックやカウボーイになりたいのではなく、実はガンマンになるのが夢だという事実が判明。クライマックスではその未来のガンマン、マッシーが一行の危機をなんとかしようと独断の隠密行動に出る。






S1#16「荒野を逃れて / INCIDENT OF THE MISPLACED INDIANS」
(米国:1959/5/1、日本:1960/3/26)
S1#16「荒野を逃れて」あらすじ

ロディが、とある家で先住民の死体と、菓子を作っている婦人を発見する。ロディが彼女を連れて帰ると、彼女はアメリアと名乗り、夫が悲惨な殺され方をしたと身の上を話し出す。一方、アメリアを彼女の姉夫婦とある男が探していた…。(イマジカBS)

ロディは途中で立ち寄った家の前に、二人の男の死体を見つける。家の中には歌を口ずさみながら菓子を作っている女性、アメリアが一人。何を聞いても彼女は何も答えない。ロディはアメリアに心奪われていくが、彼女の作った菓子を食べたピートが突然苦しみ出す。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 David Victor(48) 1910-1989(79)
Herbert Little Jr.   
監督 Charles M. Warren(46) 1912-1990(77)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
準レギュラー
カイル(吹替ではジェファーソン)
  声・藤岡琢也?
Milan Smith(36) 1923-2001(78)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー John Cole  
カウボーイ Clem Fuller(50) 1908-1961(52)
Don Happy(42) 1916-2006(89)
S1#16「荒野を逃れて」ゲスト
Amelia Spaulding(怪しい未亡人)
 【声・水城蘭子】
Kim Hunter(36) 1922-2002(79)
Dr. Otis Gray(クラリッサの夫) Lyle Talbot(57) 1902-1996(94)
Clarissa Gray(アメリアの姉)
 【声・島美弥子】
Virginia Gregg(43) 1916-1986(70)
Mr. Moon(謎のモヒカン紳士) Richard Hale(66) 1892-1981(88)
Capt. Brandon(騎兵隊長) Robert Carson(49) 1909-1979(69)
Indian(家に来たデラウェア族) Rodd Redwing(54) 1904-1971(66)
主なゲストの代表作
▼キム・ハンター(1922-2002):怪しい未亡人アメリア
(映画「猿の惑星」「続・猿の惑星」「新・猿の惑星 」ジーラ博士役、「欲望という名の電車(アカデミー助演女優賞)」)
S1#16「荒野を逃れて」オープニング語り

牛を市場へ運んで行く際には前もって途中で起こりそうな事を計算に入れて出発する。
しかし、実際には予測しえない事が起こる。
途中で出会う人々がそれである。
彼らは自分たちの災難を抱えてカウボーイの行く手をさえぎるのである。
それを手際良くさばいていくのが私、ギル・フェイバーの仕事である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#16「荒野を逃れて」宣材写真
S1#16「荒野を逃れて」メモ

#15「おとりの女」から2話連続のロディ女難編・第3弾。ロディが怪しい未亡人アメリア(キム・ハンター)に夢中になってしまう。仕事がおろそかになる事を心配したフェイバーさんが「美人が困ってる時には本物であれ芝居であれ、いつでも引っかかる奴は決まってお前じゃないか」「深入りはするなよ。何事も真剣になるのはいいが度を越すな」と前回の件もあってか忠告するもロディは耳を貸さず、カウボーイを辞めて出て行こうとするのを止めようとしたスカーレットと喧嘩沙汰に発展、駆け落ち騒動を起こしてしまう。ロディの2話連続2回目のキスシーンあり。
▼毒入りチョコを食べて腹痛を起こしたピートにフェイバーさんはウィッシュボーンの料理が原因と瞬時に決めつけ「腹痛なんて言うと、おっさんにどやしつけられるぞ」。ピートも「よくわかってます。おっさん、てめーの料理に狂いはないと思ってる。肉の上辺だけ焼いて中が生という事はよくあるが下手に抗議しようものなら後が大変さ。今まで当たらなかった事が不思議よ。へっへっへ…」と、ウィッシュボーンの料理が風評被害にさらされる。
▼珍しくピートがウィッシュボーンに激しくブチ切れる。毒入りチョコ事件で絶対安静を言い渡されていたものの、睡眠と薬を飲み続ける事に飽き飽きしたピートがロディを連れ戻すため強引に現場復帰を図り、ウィッシュボーンに隠されてしまった自分のズボンと靴を渡せと要求。ウィッシュボーンに銃口を向けて脅しをかけるが「そんなのちっとも怖くねえよ。弾がすっかり抜いてあるのさ。病人にピストルは禁物だからな。俺はけっこう気が利くんだぜ」とパイプを吹かしながら余裕の表情のウィッシュボーン。しかし詰めが甘く、弾丸の装着されたガンベルトをピートの目の前に放置していたという痛恨のうっかりミス。激昂したモモヒキ姿のピートは弾丸を銃に込めて「ズボンをよこせ!もう大丈夫なんだよ!」とわめきながらウィッシュボーンの足元に銃を連射するという暴挙に出る。





   
S1#17「私刑の町 / INCIDENT OF FEAR IN THE STREETS」
(米国:1959/5/8、日本:1960/3/19)
S1#17「私刑の町」あらすじ

ある日、ピートが落馬し重傷を負ってしまい、フェイバーとロディは町へ医者を呼びに行く。ところが、そこではリンチによって殺された男の家族が、扇動者たちに復讐しようと、皆を町に閉じ込めてしまう。ピートに一刻も早く治療を受けさせるため、フェイバーたちは何とか外部と連絡を取ろうとするが…。(イマジカBS)

隊員の一人、ピートが牛の角に刺されて重傷を負う。フェイバーとロディは医者を捜して近くの町へ向かう。ところがその町では、息子を私刑で殺されたメイソンという男が、住民を全員監禁していた。ピートのことが気がかりなフェイバーたちもとらわれてしまう。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本Fred Freiberger(44) 1915-2003(88)
監督 Andrew V.McLaglen(38) 1920-2014(94)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー John Cole  
カウボーイ Clem Fuller(50) 1908-1961(52)
カイル Milan Smith(36) 1923-2001(78)
S1#17「私刑の町」ゲスト
Jed Mason(農園主メイスン)
 【声・滝口順平】
Gary Merrill(44) 1915-1990(74)
Wilt Mason
(メイスンの四男ウィルト)
Robert Driscoll(22) 1937-1968(31)
Mel Mason
(メイスンの黒帽子の息子)
Corey Allen(24) 1934-2010(75)
Dr. Tom Jackson(医師) Morris Ankrum(61) 1897-1964(67)
Mort Hendricks(保安官)
  声・永井一郎?
Don Haggerty(44) 1914-1988(74)
Sam Harris
(車椅子のレストラン店主)
Whit Bissell(49) 1909-1996(86)
Art Jameson
(モーガンと10年の付き合いの馬屋)
Bob Steele(52) 1907-1988(81)
Mandy Harris
(レストラン店主の娘でベンの恋人)
Eleanor Ayer   
Kels Morgan(リンチの首謀者)
  声・羽佐間道夫?
Ed Nelson(30) 1928-2014(85)
Brett Mason
(屋根の上のメイスンの息子)
Ed Faulkner(27) 1932-
Frank Sanford(電報線修理の男)
  声・藤岡琢也?
Olan Soule(50) 1909-1994(84)
Gregg Mason
(電報線を見つけたメイスンの息子)
  声・市川治?
Guy Stockwell(25) 1933-2002(68)
Bess Hargrove(※吹替版ではカット) Amzie Strickland(40) 1919-2006(87)
Store Owner Len Hendry (50) 1909-1981(71)
ノンクレジット
Townsman(町の男) William H. O'Brien(67) 1891-1981(89)
Bob Reeves(67) 1892-1960(68)
Jerry Schumacher(47) 1911-1975(63)
Clint Sharp(49) 1909-1989(80)
Eddie(医師の鞄を取りに行く男) Sailor Vincent(57) 1901-1966(64)
主なゲストの代表作
▼ゲイリー・メリル(1915-1990):末息子の仇討ちに来た農園主メイスン
(映画「頭上の敵機」「イヴの総て」)※大女優ベティ・デイヴィス[1908-1989]の4番目の夫
▼エド・ネルソン(1928-2014):メイスンの五男ベンを殺したリンチの首謀者
(TV「ペイトンプレイス物語」マイケル・ロッシ医師役、全514話に渡ってレギュラー(第4シーズン終盤~第5シーズンは主役)、映画「エアポート'75」「ポリスアカデミー3 全員再訓練」)
※出演回:s1#17「私刑の町」、s2#27「火あぶり」、s3#26「埋もれた愛」、s5#11「ロディの結婚」
S1#17「私刑の町」オープニング語り

セデリアまでの途中にある町の人々は口を揃えて言う。
「カウボーイは面倒な事ばかり起こしてまったく困り者だ。一生懸命に働くが、遊ぶ事が大好きでケンカばかりする。まるで悪魔の申し子のようだ」。
だが、カウボーイの言い分も聞いて欲しい。
というのは、カウボーイの苦労を一番良く知っているのが私、ギル・フェイバーだからである。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#17「私刑の町」宣材写真

S1#17「私刑の町」メモ

#6「消えた心の境界線」に続く「暴走親父に次第に疑問を持ち始める息子シリーズ」その2。
▼2話連続でピートに災難。#16「荒野を逃れて」ではヒ素入りチョコを食べて倒れ、今回は落馬した拍子に牛の角に腹を刺されて瀕死の重傷を負う。
▼武装したメイスン(ゲイリー・メリル)とその息子4人が、前日にリンチで殺されたというロクデナシだった末っ子ベンの復讐のためプロボの町へやって来る。リンチの扇動に乗った人々を止めようとしたが誰かに後ろから殴られて気絶していたため止められなかった保安官(ドン・ハガティ)とリンチの首謀者モーガン(エド・ネルソン)に復讐の対象を絞ったメイスンは二人を捜し出して町のど真ん中で縛り首にすべく町の人々を銃で脅して武器を取り上げ、町全体を制圧。メイスンはまずは保安官を拘束するが、保安官の処刑は隠れているモーガンを捕まえてから二人同時に行うという。フェイバーさんは保安官に同情し、その処刑を出来るだけ先延ばしにしようと、馬小屋に隠れていたモーガンを町の井戸の中へ密かに移す。メイスンは処刑に備えて町の人々に絞首台の建設を命じる。町の中に釘付けにされた上に銃を取り上げられてしまったフェイバーさんとロディが一刻も早く重傷のピートの元に町医者を連れて行くためにあの手この手で町から脱出を図る。
▼あの手この手の一つとして、フェイバーさんは電報用の電信線に目をつける。戦時中に連合軍(※南軍)が駐屯中にプロボの町に設置した後はインディアン監視官が軍のオースティン本部(inテキサス州)と連絡を取るために使用されていたという代物。メイスンの息子に切断されていた電信線をフランクに修理させたフェイバーさんは、電信機をメイスン一家に気づかれないようにこっそり町の墓場へ運び、オースティン本部がプロボの町からの送信を受ける際には午後3時だけしか担当者を置いていないという事情のため3時まで待ってワンチャンスに賭ける。






S1#18「大いなる説得 / INCIDENT BELOW THE BRAZOS」
(米国:1959/5/15、日本:1960/4/2・1960/4/16)
S1#18「大いなる説得」あらすじ

フェイバー一行は牧草地にキャンプをはるが、雷に驚いた一行の馬が暴走し、その土地の男ケンを踏み殺してしまう。フェイバーは遺族に謝罪するが、ケンの親友ベッカーと未亡人は怒りに震える。復讐にかられた未亡人はベッカーをそそのかし、一行を襲わせようとするが…。(イマジカBS)

牧草豊かな地でキャンプを張ることにした一行を悪天候が襲い、雷に驚いた馬が一斉に暴走、近くの畑にいた男を踏み殺してしまう。フェイバーたちはできる限りの責任を取ろうと誠心誠意謝罪するが、亡くなった男の妻は町のリーダー格であるベッカーにフェイバーたちへの復讐をたきつける。日に日に復讐心を強くしていくベッカー。フェイバーは、ロディたちに先に行くよう言いつけ、たったひとり彼のもとへと向かった。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Herbert Purdom(37) 1921-1993(71)
監督 Jack Arnold(42) 1916-1992(75)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
準レギュラー
ペドロ(=ヘイスース) Robert Cabal(42) 1917-2004(87)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
アーノルド Rick Arnold  
ベイリー John Cole  
カイル Milan Smith(36) 1923-2001(78)
カウボーイ Bill Clark(40) 1919-1973(54)
Dave Dunlop  
S1#18「大いなる説得」ゲスト
Eli Becker(ケンの親友ベッカー)
 【声・島宇志夫】
Leslie Nielsen(33) 1926-2010(84)
Millie Wade(ケンの妻ミリー)
 【声・田辺奈々子】
Kathleen Crowley(29) 1929-2017(87)
Cort(ベッカーの仲間コート) Martin Landau(30) 1928-2017(89)
Minnie Lou(ベッカーの叔母) Irene Tedrow(51) 1907-1995(87)
Ken Wade(馬に踏み殺されたケン) William Joyce(28) 1930-1998(67)
Hornbeck(ベッカーの仲間) John Craven(42) 1916-1995(79)
Loomis(ベッカーの仲間) Alan Reynolds(50) 1908-1976(67)
主なゲストの代表作
▼レスリー・ニールセン(1926-2010):ケンの親友ベッカー
(映画「裸の銃を持つ男」シリーズ、「フライングハイ」「禁断の惑星」、TV「ニュー・ブリード」主役プライス・アダムス警部補役など)
▼キャスリーン・クローリー(1929-2017):ケンの妻ミリー
(エリック・フレミング主演映画「不死者の呪い」ヒロイン役、TV西部劇のゲストは「ローン・レンジャー」「走れ!名馬チャンピオン」「シャイアン」「コルト45」「幌馬車隊」「レストレス・ガン」「早射ち保安官」「ララミー牧場」「胸に輝く銀の星」「バット・マスターソン」「ブロンコ」「マーベリック」「拳銃街道」「大牧場」「バージニアン」「勇者マッコード」「ボナンザ」「ハイシャパラル」など。現代ドラマは「サーフサイド6」「サンセット77」「ハワイアン・アイ」「チェックメイト」「ルート66」「うちのママは世界一」「パパ大好き」「ペリー・メイスン」「バットマン」「ニューヨーク・パパ」など)
▼マーティン・ランドー(1931-2017):ベッカーの仲間コート
(TV「スパイ大作戦」ローラン・ハンド役、TV「スペース1999」主役ジョン・ロバート・コーニッグ中佐役、映画「エド・ウッド(アカデミー助演男優賞)」)
S1#18「大いなる説得」オープニング語り

テキサスの牛といえば獰猛で通っているが、それにも増して手に負えないのが牛を運ぶカウボーイたちである。
そういった連中を連れて市場に着くまで長い旅を続けるとなると、どうしても強力な指導者が必要となる。
その指導に当たるのが私、ギル・フェイバーの役目である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#18「大いなる説得」宣材写真

S1#18「大いなる説得」メモ

▼親友ケンとの結婚前から惚れていた未亡人ミリー(キャスリーン・クローリー)にけしかけられてケンの復讐に燃えるベッカー(レスリー・ニールセン)は、償いはするというフェイバーさんの話を拒絶し、仲間たちを率いて一行を襲撃する腹づもり。フェイバーさんの部下たちも戦闘を覚悟し、ケンツは「相手が俺たちとなりゃ手こずりますぜ」。ウィッシュボーンもポケットに弾丸をびっしり詰め、幌馬車の座席にも銃や弾薬をごっそり並べ、マッシーも戦闘になった場合は総動員のはずなのに自分に銃を渡してくれないウィッシュボーンへの不満をフェイバーさんに訴えるなど、やる気満々で迎え撃つ様子。グラドス川が大洪水で渡れなくなると辺りが水浸しになって牛が餓死してしまうので、大洪水が来る前に話をつけたいフェイバーさんはロディとピートに牛の群れを連れて先に川を渡るよう言い残し、武力衝突を避けるため全責任を一人で負う覚悟でベッカーとの交渉に向かう。馬たちの暴走を止められなかった責任を感じた馬番のヘイスースはフェイバーさんの後を追い、自分の命と引き換えに一行には手を出さないで欲しいとベッカー達の元へ自ら縛り首にされに行く。フェイバーさんを助けに行きたいロディは川へ向かうはずの牛の群れの方向を独断で変更、フェイバーさんの命令に忠実なピートは不満気だが、ウィッシュボーンは「そうかロディの奴なかなか味な事やるじゃねえか。みんなボンヤリすんな!」と即座に反応。命令違反だが結果的にロディの大手柄。
▼のちにレギュラーに定着するメキシコ人カウボーイ、ヘイスース(ローバート・カバル)の初登場回。ヘイスースがあの世への旅立ちに選んだ死装束は闘牛士のような衣装とソンブレロ。第3シーズン#14「あざむかれた同情」のセデリア駅で全体集合写真を撮影する際も同じ姿だった事からヘイスースは常にこの衣装を持ち歩いて旅をしている模様。エンディングの役名クレジットも原語音声での呼び名も「ヘイスース」となっているのだが、なぜかこの回の日本語吹替版では役名を「ペドロ」としている。「ヘイスース」は「ジーザス(イエス・キリストの"イエス")」のスペイン語読みでの発音。
▼ヘイスースを演じるロバート・カバルは、中国系の父親とハワイ系の母親とのハーフでハワイ・ホノルル生まれ(海兵隊員だった父親の駐留地ハワイ生まれのポルトガル系アメリカ人との説もあり)。IMDBなどの情報ではロバート・カバルは1917年4月生まれなのでポール・ブラインガーとほぼ同年齢、若そうに見えて実は意外に歳を食っていた42歳のおっさんという事になるが、カバルのこの生年に関しては海外のファンの間で疑問視されており、この回の放映より7年前に発行されたアメリカ東部メイン州の新聞「ルイストン・イブニング・ジャーナル紙」の1952年3月22日のカバルの記事には当時21歳と書かれ、1955年1月9日のオレゴン州ユージーン市の新聞「レジスター・ガード紙」の記事には当時25歳と書かれているという。事実なら1929~1931年生まれで1959年のこの初登場回では28~30歳という事になる。新聞記事の頃はサバを読んでいた可能性もあるがカバルの情報は海外サイトでも極端に乏しく真相は不明。著名なハリウッド俳優や監督が眠るロサンゼルスの「ハリウッド記念墓地(Hollywood Forever Cemetery)」にあるカバルの墓には誕生年が1917年と書かれている。
▼謝罪に来たフェイバーさんをベッカーが殴って始まった喧嘩は、殴られたフェイバーさんが勢い余って窓をブチ破って玄関付近のテラスへ転げ落ちるという派手な幕開け。これまでで一番激しい喧嘩で約1分20秒に渡る激闘が続く。
▼普段から台詞が少なく、レギュラーの中では一人だけ主役回も無く、見せ場といえばボヤキ節とフェイバーさんを裏切って辞める場面と喧嘩しかないジョー・スカーレットだが、今回は牛の見張り番をサボって寝そべって昼寝中のところに見回りに来たフェイバーさんに草の先で鼻をくすぐられ「よせよナンシー…ナンシー…(※ここで目をさます)フェイバーさん!…牛の方は大丈夫です。草を食って丸々と太ってます。すごいですよ。……ちょっと考え事をしてたんです」。しばらくベッカー達の話になった後、去り際のフェイバーさんに「ナンシーって誰だ?ん?」と言われてしまう見せ場あり。
▼夫を馬の暴走事故で失った未亡人役でゲスト出演したキャスリーン・クローリーは、この回の放送と同じ1959年5月にローハイド人気に便乗して公開されたエリック・フレミング主演のB級ホラー西部劇映画「不死者の呪い / Curse of the Undead」ではフレミング演じる牧師の婚約者でヒロイン役を演じている。映画には#6「消えた心の境界線」で善良なコマンチを演じたマイケル・ペイトも吸血鬼ガンマン役で出演。下の左画像は映画「不死者の呪い」、右は「大いなる説得」より。
(※右画像は夫の死んだ事故現場に駆けつけて錯乱状態になったミリーをフェイバーさんが落ち着かせている場面だが日本語吹替版ではこの部分はカットされており、この直後にミリーがこっそり石を拾い上げ、その場に居残ったロディをこれからその石で背後から殴る事を暗示させるシーンやベッカーとの喧嘩の直後にフェイバーさんがベッカーと一緒に事故現場に戻って来て倒れているロディを発見するシーンもカットされている。未亡人になりたてホヤホヤで怒り心頭のミリー相手ではさすがの「未亡人&人妻キラー」のロディも今回ばかりは手も足も出ず)

▼下は映画「不死者の呪い」の撮影セットでのフレミングとクローリーのオフショット。クローリーはSFやホラー映画関係者を取材したインタビュー本「It Came from Weaver Five(1996年刊)」の中でフレミングとのエピソードを語っている。

映画撮影前のフレミングとクローリーに面識はなかったが、当時の二人は偶然にもご近所さん同士でハリウッドの丘陵地帯に住んでいた。ある日、クローリーが自宅の下の急な丘の斜面をロープを使って下へ降りながらゼラニウムの花やツタをその斜面に植えていると、それを丘の向かい側に住んでいたフレミングが目撃し、「撮影カメラマンもいないし周囲に誰もいないからテレビ番組の撮影ではないみたいけど、あの(山岳地帯の断崖絶壁を器用に登り降りする)山ヤギのような女性は何者だろう?」と気になっていた。「不死者の呪い」の撮影スタジオのメイク室でメイクスタッフに「隣の丘に山ヤギが住んでいるんだ」と話していたところへクローリーが入って来た。それがあの”山ヤギのような女性”ご本人だと気づいて驚いたフレミングは椅子から落ちそうになったとのこと。クローリーは上記のインタビュー本でフレミングの人柄について「とても優しい人」と語り、「エリックはローハイドで稼いだギャラを使って人生を楽しむ時間もなく亡くなってしまった」と、ペルーでの事故死を残念がっている。

▼フェイバーさん一行が#12「愛の勝利」に続いて2回目のハーフコート姿を披露。
▼この回を演出したジャック・アーノルド監督は、これより4年前にイーストウッドの映画デビュー作「半魚人の逆襲」と出演2作目「世紀の怪物タランチュラの襲撃」の監督を務めている。ローハイドでは他に#21「真夜中の暴動」、第2シーズン#5「乾いた井戸」、第7シーズン#6「CANLISS」を演出。
▼レスリー・ニールセンの声を吹き替えた島宇志夫は、日本で1962年に放送されたニールセン主演の刑事ドラマ「ニュー・ブリード」や映画「プロムナイト(1980)」でもニールセンの声を担当している。






S1#19「水あらそい / INCIDENT OF THE DRY DRIVE」
(米国:1959/5/22、日本:1961/12/30)
S1#19「水あらそい」あらすじ

フェイバー一行の牛を連れ去ろうとしている男たちを見つけたロディは、それを止めようとして殴り倒されてしまう。男たちは、フェイバーの下積み時代のリーダー、ホードの部下だった。年老いたホードは偏屈になり、泥棒まがいに集めた牛で牧場を営んでいた。(イマジカBS)

ロディが牛を誘導中、何者かに襲われ、牛を奪われた。彼らの後を追うと、リーダー格の男はフェイバーの昔の知り合い、ホードだった。彼は、彼自身が決めたという勝手な法律を振りかざし、牛は自分の物だという。フェイバーも譲らず、何とか牛は取り戻すが、猛暑の中、やっと見つけた水場もホードのものだと主張され、水と引き換えに牛を半分よこせと要求される。そんな中、ホードの息子がフェイバーとともに行動したいと言いだす。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 John Dunkel(44) 1915-2001(86)
監督 Andrew V.McLaglen(38) 1920-2014(94)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(28) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー John Cole  
カイル Milan Smith(36) 1923-2001(78)
S1#19「水あらそい」ゲスト
Jess Hode(牧場主ジェス・ホード) Victor Jory(56) 1902-1982(79)
Carrie Hode(ジェスの妻) Jean Inness(58) 1900-1978(78)
Jim Hode(ジェスの息子) Ron Hagerthy(27) 1932-
Gates(牧童頭) Chris Alcaide(35) 1923-2004(80)
ノンクレジット
Hode Cowhand(ジェスの部下) George DeNormand(55) 1903-1976(73)
Billy McCoy   
主なゲストの代表作
▼ヴィクター・ジョリー(1902-1982):牧場主ジェス・ホード
(TV「マンハント」主役ハワード・フィヌケーン役、映画「風と共に去りぬ」「パピヨン」「奇跡の人(1962年版)」)
※出演回:s1#19「水あらそい」、s4#28「死んだ鉱山」
S1#19「水あらそい」オープニング語り

牛の群れを追ってセデリアの道を行くカウボーイにとって欠かすことの出来ない物が二つある。
それは牧草と水である。
テキサス平原では牧草の方はあまり不自由しないが、しかし、水の方はなかなか手に入りにくい。いつも我々の頭痛のタネになる。
水を手に入れるという困難な仕事に率先して当たるのが、私、ギル・フェイバーである。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#19「水あらそい」メモ

#6「消えた心の境界線」#17「私刑の町」に続く「暴走親父に次第に疑問を持ち始める息子シリーズ」その3。フェイバーさんが駆け出しカウボーイだった頃のボスであった老牧場主のジェス・ホードが登場。牛に飲ませる水をめぐり、今は牛泥棒同然に成り下がってしまったかつてのボスとフェイバーさんが対立する。
▼実生活でも夫婦だったヴィクター・ジョリー(ジェス役)とジーン・イネス(ジェスの妻役)がドラマ内でも夫婦役を演じている。
▼ジェスとの会話の中でフェイバーさんはセデリアへ向かう旅は今回が初めてだと判明。
▼1961年、脚本家のジョン・ダンケルが執筆したこの「水あらそい」が全米脚本家組合の選ぶ「1960年度(※30分以上の)テレビドラマエピソード賞」にノミネートされたものの受賞を逃している。他のノミネート作品は「アンタッチャブル(受賞作品)」「ボナンザ」。






S1#20「崩れた計画 / INCIDENT OF THE JUDAS TRAP」
(米国:1959/6/5、日本:1960/4/9)
S1#20「崩れた計画」あらすじ

牛の群れが狼に襲われ、猟師を探すため町を訪れたピートは、消息不明になっていた昔の恋人ノーラと再会する。しかし、ノーラに冷たく追い返されてしまい、ピートは傷つく。ところが、悪い男に騙されていたノーラは殺されてしまい、ピートにその容疑がかけられてしまう。(イマジカBS)

獰猛なオオカミたちに悩まされ、町に猟師と罠を探しに行ったピートは、そこで昔の婚約者ノーラに偶然会う。手ぶらで戻った彼を心配するフェイバーたち。一行は、近くの小屋で罠を見つけ、そこの女主人が雇っている元猟師の男と協力してオオカミをしとめることに。その男は、ノーラの現在の恋人だったが、女主人ともできていた。夜になり、一行のもとへ保安官が現れた。ノーラが殺され、ピートに疑いがかかっているという。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 David Lang(45) 1913-2007(93)
監督 Jesse Hibbs(53) 1906-1985(79)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(29) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
準レギュラー
アーノルド Rick Arnold  
カイル Milan Smith(36) 1923-2001(78)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
ベイリー John Cole  
カウボーイ Clem Fuller(50) 1908-1961(52)
Don Happy(42) 1916-2006(89)
S1#20「崩れた計画」ゲスト
Madrina Wilcox(牧場主マドリーナ)
 【声・金子亜矢子】
Nina Foch(35) 1924-2008(84)
Brad Morgan(猟師ブラッド)
 【声・井関一】
Gerald Mohr(44) 1914-1968(54)
Paula Wilcox(牧場主の妹ポーラ) Jane Nigh(34) 1925-1993(68)
Nora Sage(ピートの婚約者ノーラ) Phyllis Coates(32) 1927-2023(96)
Marshall McVie(マクビー保安官) Hugh Sanders(48) 1911-1966(54)
Peely(ピートを犯人扱いした猟師) John Bleifer(57) 1901-1992(90)
Brown(保安官助手) Larry Thor(42) 1916-1976(59)
Smith(保安官助手・細身のヒゲ男) Paul McGuire(46) 1913-1990(77)
Forrester(狼に襲われた部下) Rush Williams(35) 1924-2013(89)
主なゲストの代表作
▼ニナ・フォッシュ(1924-2008):牧場主マドリーナ
(映画「十戒」「スパルタカス」「巴里のアメリカ人」「重役室(アカデミー助演女優賞候補)」「マホガニー物語」)
▼フィリス・コーツ(1927-2023):ピートの元婚約者ノーラ
(TV「スーパーマン(第1シーズン)」と映画「スーパーマンと地底人間」でヒロインのロイス・レーン役、TV「新スーパーマン」でロイスの母役、映画「峡谷の対決(※チャールズ・マーキス・ウォーレン監督)」)
※出演回:s1#20「崩れた計画」、s4#9「カウボーイと金魚」
S1#20「崩れた計画」オープニング語り

牛を追って3千キロにも及ぶホコリっぽい道を行く内には、つい愚痴の一つも言いたくなる。
「誰が一体、牛肉を食べる習慣をつけやがったんだ」などと文句を言う奴も出て来る。
しかし、いくら泣き言を並べてみても我々は多くの人たちから預かった牛をミズリー州の市場まで運ばなければならない。
この全ての責任を負わされているのが私、ギル・フェイバーである。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#20「崩れた計画」宣材写真

S1#20「崩れた計画」メモ

▼序盤はオオカミ役のシェパードが大活躍。右はこの回の物と思われる「撮影の合い間にシェパードと遊ぶフレミング」のカラー写真(注※中央に黄色と水色の「Movie~」の文字が入っているネット上の写真はほぼ全てが本来の写真を左右反転させてある事からこの画像はそれを再反転させて本来の正しい左右に戻したもの)。
▼ピートの昔の婚約者ノーラ(フィリス・コーツ)が登場。5年前にピートが南北戦争へ行っている間に旅役者と駆け落ちしてピートの元を去ったノーラが殺害され、ピートが容疑者として保安官(ヒュー・サンダース)に拘束されてしまう。
▼ピートを拘束するマクビー保安官を演じたヒュー・サンダースは今回以外にも第2シーズン#19「仮面の男」と第3シーズン#14「あざむかれた同情」でもロディを誤認逮捕するという“ミスター冤罪製造機”とも言うべき保安官役が定番。サンダースはローハイドには8回出演し、内6回は保安官か副保安官の役を演じている。
▼一件落着後、マドリーナ(ニナ・フォッシュ)がなぜあんなクズ(※ブラッド)に惚れたのかわからないと言うロディに「なあロディ、いつか素晴らしい女の話をしてやろう」と、なぜか誇らしげなドヤ顔をキメるピート。「ノーラの事か?出征した婚約者を捨てて旅役者と駆け落ちしたあげくクズのブラッドに惚れた上に騙されて殺された女が素晴らしいって?」という視聴者の疑問を代弁するかと思われたロディのツッコミは無し。
▼フェイバーさん一行が#12「愛の勝利」#18「大いなる説得」に続いて3回目のハーフコート姿を披露。






S1#21「真夜中の暴動 / INCIDENT IN NO MAN'S LAND」
(米国:1959/6/12、日本:1960/4/23)
S1#21「真夜中の暴動」あらすじ

ようやく見つけた牧草地の近くで爆音が響き、様子を見に行ったフェイバーとロディは女性ばかりの集落に行き当たる。そこは囚人の強制労働地で、女性の集落は囚人たちの家族だった。フェイバーたちは爆破の休止を監守長に断られてしまい、さらに囚人の脱獄計画に巻き込まれてしまう。(イマジカBS)

すさまじい爆発音がとどろき、牛たちが一斉に暴れだした。爆発音を何とかしようと責任者捜しに出たフェイバーとロディは、女性しかいない奇妙な町に出くわす。爆発音は近くの囚人作業場からで、女性たちは皆、囚人の妻だった。責任者の監視長に会いに行くと、そこで監視長と言い争っていた2人の囚人から、妻へのことづけを頼まれる。フェイバーは快く請け負うが、彼らが企てた脱獄計画に巻き込まれることは知る由もなかった…。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD○/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
原案 Lawrence L. Goldman(52) 1907-1990(83)
脚色 Buckley Angell(51) 1907-2000(92)
監督 Jack Arnold(42) 1916-1992(75)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(29) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(27) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(42) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
リック Rick Arnold  
ベイリー John Cole  
カイル Milan Smith(36) 1923-2001(78)
S1#21「真夜中の暴動」ゲスト
Tod Macauley(脱獄囚マコーリー)
 【声・赤石朝彦】
Brian Keith(37) 1921-1997(75)
Ann Macauley(マコーリーの妻)
 【声・向井真理子】
Phyllis Avery(36) 1922-2011(88)
Clement(看守長クレメント) Reed Hadley(47) 1911-1974(63)
Kellino(脱獄囚ケリーノ) Adam Williams(36) 1922-2006(84)
Sarah(ケリーノの妻) Mary Beth Hughes(39) 1919-1995(75)
Jack Viner(脱獄囚バイナー)
  声・藤岡琢也?
Don Megowan(37) 1922-1981(59)
Jennie Cooper(チャーリーの若妻) Shirley Knight(22) 1936-2020(83)
Liz Viner(バイナーの男勝りの妻) Dee J. Thompson(39) 1920-2009(89)
Charley Cooper(囚人チャーリー) Ron Foster(29) 1930-2015(85)
Mary(脱獄囚の妻) Maria Monay   
Guard(強制労働地の見張り番)
  声・永井一郎?
Larry Blake(45) 1914-1982(68)
ノンクレジット
Prisoner(囚人) Jack Lilley(26) 1933-
S1#21「真夜中の暴動」その他の声の出演
沖順一郎(沖恂一郎)
主なゲストの代表作
▼ブライアン・キース(1921-1997):脱獄囚マコーリー
(TV西部劇「遥かなる西部(西部の男)/The Westerner」主演、TV「ニューヨーク・パパ」主演、TV「探偵ハード&マック」主演、映画「荒野のガンマン」「ネバダ・スミス」)
S1#21「真夜中の暴動」オープニング語り

長い旅の間には水や草のない日が幾日も続くことがある。
そうなると牛はみるみる痩せ衰えて言う事を聞かなくなる。
また、睡眠や食事の取れぬ日が長いこと続くとカウボーイたちの間からも不満の声が出て来る。
そういった際、誰かが牛やカウボーイの身になって考えてやらねばならない。
それが私、ギル・フェイバーの仕事である。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#21「真夜中の暴動」宣材写真

S1#21「真夜中の暴動」メモ

▼ダイナマイトの爆発と共にストーリーも吹っ飛ばしたかのような投げっ放しな終わり方だが、左腕を銃撃されたフェイバーさんが締めの出発号令シーンで使い回し映像ではなく、ちゃんと三角巾で左腕を吊っているバージョンが使われている。他に第2シーズン#9「背後の敵」、第7シーズン#8「鉄路の対決〔後編〕」#27「銃を持つ女(※ロディ)」と出発号令の負傷姿バージョンは今回を含めて全4種類。
▼クライマックスは#12「愛の勝利」以来の集団銃撃戦が展開される。






S1#22「コマンチェロの襲撃 / INCIDENT OF A BURST OF EVIL」
(米国:1959/6/26、日本:1960/4/30)
S1#22「コマンチェロの襲撃」あらすじ

一行を尾けていた男が傷だらけで現われ、気絶した。一方、ロディは飢えた若い娘とその連れたちに出会い食べ物を与えるが、娘には更に不審な3人の男も同行していた。意識を回復した男は、行く手で無法者のコマンチェロが狙っていると一行に警告する。(イマジカBS)

一行が食事中、ひどいケガを負った男が現れて「あんたたちもやられる」と不気味な言葉を残して気絶してしまう。ここ数日、不審な男が周囲をうろついていたこともあり、真相を探ることに。翌朝、偵察に出たロディは、川辺で美しい女性に出会う。謎だらけの彼女には、彼女を「買った」と手荒に扱う連れの男たちがいた。一方、気絶していた男が正気を戻し、この先でコマンチェロが彼らの牛を奪おうと待ち伏せしているという。(NHK-BS2)

映像ソフト発売歴/NHK-BSとスカパー放送歴

ビデオ×/LD×/DVD○/NHK-BS○/スーパーCh○/シネフィルwowow○

脚本/監督 スタッフ名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
脚本 Buckley Angell(51) 1907-2000(92)
監督 George Sherman(50) 1908-1991(82)
レギュラー
役名 俳優名(当時の年齢) 生没年(没年齢)
フェイバー Eric Fleming(33) 1925-1966(41)
ロディ Clint Eastwood(29) 1930-
ピート Sheb Wooley(38) 1921-2003(82)
ウィッシュボーン Paul Brinegar(41) 1917-1995(77)
マッシー James Murdock(28) 1931-1981(50)
ケンツ Steve Raines(43) 1916-1996(79)
スカーレット Rocky Shahan(40) 1919-1981(62)
ノンクレジット(フェイバーさん一行のカウボーイ)
アーノルド Rick Arnold  
ベイリー(※台詞はあるがノンクレジット)
  声・市川治?
John Cole  
カイル Milan Smith(36) 1923-2001(78)
S1#22「コマンチェロの襲撃」ゲスト
Louise(荒野にいた女ルイーズ)
 【声・杉田郁子】
Linda Cristal(25) 1934-2020(89)
Jonas Lester(コマンチェロのボス) H.M. Wynant(32) 1927-
Bain(一行を尾けていた男ベイン)
  声・富田耕吉?
Elisha Cook(55) 1903-1995(91)
Hess(コマンチェロの副ボス) Charles Bateman(28) 1930-
Beulah(荒野にいた女※台詞あり) Eve McVeagh(39) 1919-1997(78)
Storekeeper(雑貨店の店主)
  声・藤岡琢也?
Russ Bender(49) 1910-1969(59)
Townsman(雑貨店にいた男)
  声・金内吉男?
Kenneth McDonald(57) 1901-1972(70)
Boy(荒野にいたベインの息子) Ralph Votrian(25) 1934-2017(82)
Storekeeper's Wife(店主の妻) Jean Tatum(38) 1920-1993(73)
Woman(荒野にいた女※台詞なし) Ezelle Poule(54) 1905-1987(82)
Guard(コマンチェロ集落の見張り) Dick Nelson(42) 1917-1982(64)
ノンクレジット
Guard(コマンチェロ集落の見張り) Bill Clark(40) 1919-1973(54)
主なゲストの代表作
▼リンダ・クリスタル(1934-2020):荒野にいた女ルイーズ
(TV西部劇「ハイシャパラル」主人公の後妻役でレギュラー、イタリア映画「クレオパトラ(1959年版)」主演、映画「アラモ」「馬上の二人」「コマンチ族」「生れながらの無宿者」「休暇はパリで」)
▼エリシャ・クック Jr.(1903-1995):幌馬車の下に隠れていた男ベイン
(映画「シェーン」「マルタの鷹」「現金に体を張れ」「三つ数えろ」「トム・ホーン」)
※出演回:s1#22「コマンチェロの襲撃」、s3#22「欲望の谷」、s7#3「強盗息子」
S1#22「コマンチェロの襲撃」オープニング語り

毎日、牛ばかり眺めて暮らす旅は退屈でやりきれない。面白い事件の一つも起こって欲しいと思う。
しかし、ひとたび何か起こるとそんなのん気な事は言っていられない。
時にはそのために大きな痛手をこうむる事もある。
そんな時、みんなを力づけていくのが私、ギル・フェイバーである。

今回の「さあ行くぞ!しゅっぱーつ!」 エンディング
S1#22「コマンチェロの襲撃」宣材写真


S1#22「コマンチェロの襲撃」メモ

▼コマンチェロとの決戦の地は、高くそびえ立つ切り立った断崖が横に連なる場所で#19「水あらそい」のクライマックスシーンと同じ場所が使われている。ローハイドではよく登場する「いつもの崖」といったところか。
▼今回のロディが惚れたのは、メキシコ皇帝マクシミリアン[1832-1867]の皇后シャルロット[1840-1927]のお付き女官だったルイーズ(リンダ・クリスタル)。フルネームは(吹替音声では)「ルイザ・マリア・デ・ラ・クィンテス・コンデッサ・デ・トレース」(Luisa Maria de la Fuentes, Contessa de Torres)。ロディの3回目のキスシーンあり。
▼"コマンチェロ"とはコマンチ族に武器を密売して私腹を肥やす白人たちのこと。以下は、コマンチェロの意味をベイリーから質問されたピート先生の説明。「コマンチェロは白人の中でもクズのクズだ。卑劣で獰猛で野蛮でコマンチが白人から奪った物すら交換するんだ。奴らは金目の物を売買するばかりじゃない。女や子供を売ったり買ったりしてな。そして、やがては国境あたりで売りさばく。奴らには法も何も無いから平気で人殺しをするし、とにかく始末に負えないんだ」。
▼クライマックスは2話連続で集団銃撃戦。



第1シーズン 第2シーズン 第3シーズン 第4シーズン
第5シーズン 第6シーズン 第7シーズン 第8シーズン
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